3月24〜26日に東京体育館で、「第28回全国高等学校空手道選抜大会」、翌27〜29日には北海道北広島市総合体育館で「はまなす杯第3回全国中学生空手道選抜大会」が行われた。

 近年、当会の選手の活躍が著しい中、期待に違わずに今回も多くの選手が入賞を果たした。まず、高校選抜では、開会式で地元東京から帝京高校の酒井香帆(剛心会)が堂々の選手宣誓を行い、熾烈な春の戦いの幕を開けた。

 女子個人組手では昨年の覇者東大阪大学敬愛の月井隼南(東亜連盟)が、3回戦で強打を食らい以後記憶のないまま試合を進め、決勝戦で惜しくも敗れて準優勝となった。団体組手でも月井は3位に入賞している。

 また、男子個人組手では御殿場西の主将須田芳広(正剛道場)が、個人戦で3位、団体戦で準優勝の快挙を成し遂げた。同じく男子個人組手で、拓殖大学紅陵の久保田隼哉(正剛)が、個人戦で5位に入賞し、団体組手でも3位に入賞している。

 女子個人形でも、昨年のインターハイ3位の前橋工業の市場千賀(群馬剛柔)が、今回も安定した実力を発揮し、3位に入賞している。

 尚、上記4名は、平成21年度全日本高校代表候補選手にも選出されている。

 一方、戦いの場は春先の北海道に移り、中学の選抜大会にも多くの当会選手の姿があった。その中で、1年生女子組手では、小柄で華奢ではあるが抜群のスピードと攻撃力で大きな選手を倒して勝ちあがって行った谷坂歩美(正剛道場)が、決勝戦でも大きな相手と互角の勝負を演じた。試合終了と同時に突きが交錯し主審は相手選手のポイントとし、惜しくも準優勝であったが、観るものに大きなインパクトを与えたのは確かである。

 また、昨年準優勝の清和田雅美(一友会)が2年生女子形で怒涛の快進撃で準々決勝戦まですべて5−0のストレートで勝ちあがった。しかし、準決勝戦でバランスを崩し2−3と惜敗したが、3位入賞の活躍を見せた。

 それ以外にも、2年生男子形では、森田修平(静岡剛柔清水)が5位に入賞した。

全日本空手道剛柔会 事務局発