「会祖山口剛玄先生没25周年顕彰I.K.G.Aマスターセミナー」
2014年9月22日から28日まで、国際空手道剛柔会主催による「会祖山口剛玄先生没25周年顕彰I.K.G.Aマスターセミナー」が日本に於いて開催された。
I.K.G.A各国より54人の師範と、通訳・同伴者7名の計61人が来日し、22日ホテルイースト21に於いての開会式にて各国役員及びI.K.G.A・J.K.G.A師範の紹介が行われた。
23日〜25日は長野県松本市に於いてマスターセミナーが行われ、日本からは山口剛史最高師範と、月井新師範、若杉秀樹師範、土屋貴司師範、山口剛平師範が数名のスタッフと共に参加しセミナー運営に協力した。I.K.G.A会長山口剛史最高師範と、副会長のインゴ・デ・ジョング範士、ピーターブランドン範士、ポールスターリン教士が講師を務め、マスターセミナーにふさわしい内容の実技と、師範としての心構え、指導法などのレクチャーも行われ、「心」・「技」・「体」を実践するセミナーとなった。
26日には松本城を観光し代々木オリンピックセンター宿泊。27日は板橋区小豆沢体育館にてI.K.G.A・J.K.G.A合同によるマスターセミナーが開催され、午前の部では三講師による空手道研修、三戦・転掌の型における「開合」の確認や、「小手掛け合わせ」の稽古が行われ、基本による約束組手から組手動作に転ずる応用技、組手技法の練習が行われた。
午後の部においては、琉球古武術振興会井上貴勝講師をお招きし古武術の研修が行われ、棒を使った空手道とは異なった棒術の動きは清解な練習で空手家にとっては良い機会となり、空手道と類似している腰や肘の使い方を見直せ、「体」を見つめることが出来た研修となった。
最終日28日午前中には代々木オリンピックセンター於いて放送大学武道史教授の魚住孝至先生による「宮本武蔵五輪書」について武道講義が行われた。質疑応答では、熱心に質問する各国の師範たちの武道に対する熱意が伝わってくる充実した講義となった。
午後の閉会式会場では、時間の許す限り廻し受け反応技法の稽古に熱中し、最後に山口剛史最高師範、山口剛平師範による三戦・転掌返し組手が披露された後、一人一人に修了書が授与されてマスターセミナーは終了した。
今回のマスターセミナーは、日本で開催された第一回の師範だけのセミナーであり、そこには剛柔流を正しく継承する基本力と、師範として模範となるべく自らを高める心掛けを養う、まさに剛柔流空手道の真髄があった。
また飛行機トラブルで来日が遅れたメンバーもいたが、怪我や事故もなく無事に終了出来たのも、ご協力をいただいた剛柔会スタッフ、松本市スタッフの皆様のお力添えのお陰であります。
この場をお借りして御礼を申し上げます。
「会祖山口剛玄先生没25周年顕彰懇親会」
中野サンプラザホテルに於いて開催された全日本空手道剛柔会主催による、「会祖山口剛玄先生没25周年顕彰懇親会」は、国内・国外合わせて200名の参加者により和やかなパーティーとなった。
和太鼓の力強い打出しから開会されたパーティーは、会祖山口剛玄先生の貴重な映像が放映され、スクリーンに広がる力強い剛玄先生の存在感に改めて感銘し、全日本空手道剛柔会・国際空手道剛柔会の結束と、剛柔流空手道の繁栄を願った。力強い和太鼓奏者インドラ様の演奏と、海上自衛隊東京音楽隊に所属される三宅由佳莉様による美しい歌声で懇親会は幕を下ろした。
セミナー参加国
アルゼンチン・オーストラリア・ブラジル・カナダ・チリ・イギリス・香港・ハンガリー・インドネシア・イラン・ナンビア・オランダ・南アフリカ・スリランカ・スウェーデン ・スイス・ウルグアイ・アメリカ・日本 19カ国
全日本空手道剛柔会 事務局・広報委員会発