平成29年6月19日 全日本空手道剛柔会 「黒帯研修会」が本部道場で開催された。
本年の黒帯研修会は講師山口剛史最高師範、二渡政彦師範、和田賢一師範、山口剛平師範の指導により型分解組手の研修が行われ、午前の部はセインチン、セイサン、午後はセーパイ、クルルンファに分かれて重点的に型分解組手の指導が行われた。
黒帯研修会は当会有段者の技術を高めるべく研修の場として、また毎年開催される高段者審査会に向けての技術向上の場として最高師範の指導によって開催されている。本年は型分解組手の研修として、午前の部は茶帯以上の少年少女の参加も認められ開催した。
「分解はまずは相手を付けず一人で型側、攻め側を出来る様にすると良い。」、山口剛史最高師範の言葉の通り、パートナがいないと稽古がしにくい型分解組手だが、一人でも分解の型側の稽古は行うことが出来、また相手を想定し組手として攻め側との攻防を繰り出す稽古が有効である。
そして二渡師範からは「分解は歌を覚える様にリズムで覚えると良い」と、分解の順序を中々覚えられないという会員には歌を覚える様にリズムを口ずさみながら技を仕掛けていく練習法など、まさに熟練した各師範の上達の「骨(コツ)」を学ぶことの出来る研修会となった。
本年の黒帯研修会は、当会会員の更なる技術向上と、改めて剛柔流伝統技法の型分解組手の奥深さ知ることの出来た研修会となり、今後更に参加者が増え当会の特徴の一つとも言える型分解組手の普及に繋がることを期待している。
全日本空手道剛柔会 広報委員会発