WKFルール抜粋 2001年夏に行われた「第4回東京世界女子大会」より新ルールで行われました。観客の立場から気になる点をWKF(世界空手道連盟)オフィシャルホームページより抜粋しました。 |
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3条 組手競技協議会 1. 空手の大会は組手競技か形競技、あるいはその両方を含む。組手競技はさらに団体戦と個人戦に分かれる。個人戦はさらに体重別と無差別に分かれる。体重別は最終的に勝負に分かれる。勝負という言葉は団体メンバーで対戦する一組の選手の組手個人試合のことも言う。 2. 個人戦の選手権では選手は他の選手に変わることはできない。 3. 個人戦の出場選手、あるいは出場チームが呼ばれたときに現れない場合は、そのカテゴリーから棄権させる。 4. 団体戦では、それぞれのチームは奇数の選手で構成される。男子のチームは7人で構成され、一回に戦う人数は5人である。女子のチームは4人で構成され、3人が一回に戦う。 5. 選手は全てチームのメンバーである。あらかじめ控えの選手はいない。 6. それぞれの試合の前に、チームの代表者は役員に名前と試合順を明記した正式な用紙を提出すること。7人、あるいは4人のチーム全体から選ぶ出場選手、そして試合順は試合順を提出することで回ごとに変更できるが、いったん受理されたらその回が終了するまで変更は認められない。 7. その回が始まる前に、書類による申請なしにチームのメンバーあるいはコーチが試合順を変更したりチームの構成を変更した場合は棄権となる。 6条 得点 (ア) 得点は以下のとおりである。 三本 3ポイント (イ) 得点になる場所に技が極められたときに、以下の基準によって点数が与えられる。 良い形 (ウ) 三本は以下のときに与えられる。 上段蹴り (エ) 二本は以下のときに与えられる。 中段蹴り (オ) 一本は以下のときに与えられる。 中段、あるいは上段突き (カ) 攻撃は以下の場所に限定される。 頭 (キ) 試合終了の合図と同時に有効な技が行われた時は有効と見なされる。有効な技ではあっても、終了の指示が出た後、試合をストップするよう言った後は得点とはされず、攻撃した側にペナルティが課せられる。 (ク) 技術的には正しくても、選手2人ともが競技場の外にいるとき行われた技は得点にならない。しかし、どちらか一方の選手が試合会場の中にまだ残っていて、審判が「やめ」と言う前に有効な技を行ったときは得点とされる。 (ケ) 両方の選手が同時に有効な技を行ったときは、相打ちは取らない。 3条 形競技協議会 1. 形競技は個人戦と団体戦がある。団体戦は3人からなる男性のみ、あるいは女性のみのチームで戦われる。個人戦は男子、女子の部門に分かれて個人の演武で行われる。 2. 敗者復活戦のある勝ち抜き戦が適用されることもある。 3. 選手は指定形と得意形の両方を試合で演武する。形はWKFが認めた剛柔、糸東、松涛、和道を基本にした空手の流派のものに従っていなければいけない。最初の2回戦は変形は認められていない。附則4に指定形の表があり、附則5に認定された形のリストがある。 4. 最初の2回戦までは選手は指定形のリストからのみ選択すること。選んだ形の変形を演武することは認められていない。 5. 続く回では附則7にある得意形のリストから選んで良い。選手の所属する流派で教えられた変形を演じても良い。 6. その回が始まる前にどの形を演じるのかを得点委員のほうへ報告しておくこと。 7. 選手は回ごとに別の形を演武しなければいけない。いったん演じられた形は繰り返し演じない。しかし、もし予選で試合の回数の都合で指定形を多く演じなくてはいけない場合、指定形のリストから選んだ形を繰り返しても良い。 8. 団体形の決勝では二つの決勝戦出場チームは普通どおり、附則7にある得意形のリストから選んだ形を演武する。その後で分解を行う。分解は3分間行う。 5条 判断基準 (ア) 形は力を持って演武されなければいけない。そして、形の中にある伝統的な原理に対する明確な理解も示さなくてはいけない。選手、団体の演武を評価する際に審判は以下の点を見る。 形の意味を実践的に演武していること (イ) 最初の2回戦で形を変更した選手は失格となる。演武の途中で止まったり、アナウンスされたのとは別の形を演武した選手は失格となる。 6条 試合の進行 (ウ) 試合の開始にあたり、名前を呼ばれて返事をしたら、一方は赤い帯(赤)、もう一方は青い帯(白)をしめた両選手は競技場の外縁に形の審判長のほうを向いて並ぶ。審判団にお辞儀をした後、白は競技場の外に出る。始めの位置につき、演武する形の名前のアナウンスがあった後、赤は演武を始める。形が終了したら白の演武を待つため、赤は競技場を開ける。白の演武が終了したら、両選手は競技場の外縁に戻って審判団からの決定を待つ。 (エ) 形がルールにあっていない場合、また他の反則行為があった場合、審判長は他の審判を呼んで決断を下す。 (オ) 選手が失格となった場合は審判長は旗を交差させ、元に戻す(組手の「取りません」の合図と同じ)。 (カ) 両選手ともに形の演武が終わったら、外縁のところに隣同士になって立つ。審判長は「判定」をコールし、笛を2回吹く。3本の旗は同時に上げる。 (キ) 主審はさらに短く笛を吹いて旗が下げられる。 (ク) 赤か白に決定される。引き分けは認められない。2票3票集めた選手は呼び出し係りから勝者と判定される。 選手はお互いに礼をし、審判団に礼をし、会場を出る。
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