8月号(6月23日発売)の特別企画は「島から大舞台を・・・種子島の空手」(仮称)です。

取材ルポ

鹿児島県の大隅諸島の一つである種子島(たねがしま)は、「鉄砲伝来の地」として広く知られ、島の東南端にはロケット発射場(種子島宇宙センター)があることから「日本で一番宇宙に近い島」とも呼ばれています。

その種子島での空手は、昭和50年代に県立中種子高校(現・種子島中央高校)に空手道部が作られてから裾野が広がり、その後、島内に幾つかの空手道場ができました。全盛期には、中種子高校から鹿児島県大会はもとより、全九州大会にも出場した実績を持ちます。

その後、離島という環境から中学・高校に進学後は島を離れてしまう子ども達が多く、空手の道場も子ども達は減少傾向にあり、現在の島内の高校空手道部は休部状態にあります。

そして、以前本州の糸東流道場で指導していた先生が、鹿児島市に移住したのをきっかけに種子島で空手を指導するようになりました。その後、種子島・屋久島を管轄する熊毛地区空手道連盟と西之表市空手道連盟のバックアップを得て、昨年には「種子島空手倶楽部」を立ち上げ、種子島の中心都市・西之表市と島中部の中種子町に教室を開設。幼児~大人までの指導をはじめ、全国大会で活躍できる選手の育成を目指しています。

この度、JKFanでは「種子島の子ども達が、島を出た時に自信を持てるものが一つでもあれば」という「種子島空手倶楽部」の指導方針に賛同し、「島の子ども達に大きな舞台から見える景色を見せてあげたい」という思いから、種子島での空手の普及に協力するために取材を敢行。
歴史は長いが、まだまだ発展途上という種子島の空手。この取材を機に種子島の子ども達が空手をもっと好きになってくれることを期待したい。

詳細は6月23日発売の「JKFan8月号」に掲載します。

取材日午後には、同じ種子島の中種子空手道場の道場生も稽古に参加した。

取材日には、鹿児島県空手道連盟強化部形コーチの敷根ナナエ先生も指導に駆けつけた。

本年開催予定の燃ゆる感動かごしま国体・成年女子形に出場する森田うらら選手(鹿児島県・緑ヶ丘グループ、福岡大学卒)も指導に駆けつけ、形の演武を行った。

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