好評連載中の特集「強豪道場の練習メニュー探求」。7月発売の9月号は、1996年に熊本県芦北町にて創設した海王塾スポーツクラブ(釜辰信塾長・日本大学OB)です。
海王塾スポーツクラブは、芦北町に生まれ、熊本マリスト学園高校・日本大学で空手の研鑽を積み、1985年の世界学生選手権大会では個人組手で優勝の実績のある現塾長の釜辰信先生が、1996年に地元芦北町で空手指導を開始。これまで25年間にわたり指導をし、自身の娘達「釜5姉妹」の活躍をはじめ、全国大会優勝者や国際大会優勝者も輩出してきました。また、海王塾主催の「芦北うたせ杯ジュニア空手道大会」はこれまでに21回開催し、テレビでも放映され、回を重ねる度に参加者も増え、盛り上がりを見せている。
「最初は自分の娘と近所の子ども達5〜6人を集めて教えているだけだったのが、そのうち口コミで噂が拡がって、数年後には子どもを中心に100名近くの生徒が練習する道場になりました」(釜先生)。その後は、発足してから6、7年で毎年夏に行われる全少へは常連となるほど強くなった海王塾。
「当初は、私も空手が好きだから、自身の経験をもとに子ども達と一緒に汗を流そうという主旨でスタートしたのですが、初めて大会に出場したら1ポイントも取れずに負けてしまった。それから強いと言われている道場をいろいろ見学させてもらって、対外試合をたくさん経験させる事を心がけ、毎月最低1回はどこかへ対外試合に連れて行くようにしました。1回の対外試合は3日分の練習に匹敵すると思います。勝てば嬉しいし負ければ悔しい。悔しいからがんばる。嬉しければもっと上を目指したくなる」(釜先生)。
これらの指導の結果、競技での成績も上昇。林田勇(現指導員)、坂田宏樹(現指導員、第34回全日本選手権男子組手第5位)の活躍の他、近年では田村嵐(はまなす杯第4回全中選抜1年生男子組手第3位)・田村響(2015年第5回東アジアシニア及び第4回東アジアジュニア&カデット空手道選手権・カデット男子組手-63kg優勝)兄弟が活躍しました。
また、今春には、海王塾から香川県の高松中央高校に進んだ釜先生の5女・釜つばさが、第40回全国高校選抜女子個人組手+59Kgで優勝、女子団体組手でも優勝したことは記憶に新しいところです。
「競技での実績とともに現在の海王塾があるのは、平江大八会長をはじめ、海王塾の塾生、保護者、竹﨑一成・芦北町町長の励ましと激励、芦北町民のご理解とご協力、全国の空手仲間達との交流のおかげだと思っています」(釜先生)。
今回は、海王塾で普段行っている練習の中から、釜先生と指導員の先生方に特に組手の実践練習に特化したパターン練習のメニューを中心に紹介してもらいました。
詳細は、7月20日発売の9月号で掲載いたします。ご期待ください。
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