昭和の日の29日、西宮市鳴尾浜・阪神タイガースの二軍本拠地近くにある「兵庫県立総合体育館」にて『第43回関西学生空手道個人選手権大会』が行われた。
中学・高校と個人選無敗の荒賀龍太郎、その学連としてのデビュー戦として注目されていた。
今大会、-75キロ級での参戦。大学生として数ヶ月の荒賀であるが、表情は一層に逞しさを増していた。常勝を期待されるだけにプレッシャーもあると思われるが、緒戦、2回戦、3回戦を圧勝のポイント差で勝ち上がる。準決勝で大商大・西内真由の執拗な足払いに対し、厳しい表情で応戦する姿に新たな力強い闘い振りを見せた。決勝は、同じく大商大の新城武。この日の新城は動きもよく気合が入り、突きのスピードも速かった。果敢に攻める新城だったが、一度火のついた荒賀を止めることは出来ず、荒賀は学連デビューを優勝で飾った。
他の階級では近畿大学の圧倒的強さを見せつける大会となり、表彰式の後には木島監督を中心に応援団も集合し、アリーナは近畿大学一色に染まった感があった。
形競技女子では、関西大学の梶川凛美、男子では京都産業大学の新馬場一世が実力の差を見せ付けるような戦い振りで優勝を極めた。
第43回関西学生空手道個人選手権大会
(平成21年4月29日 兵庫県立総合体育館)
《組手》
◆男子組手-62㎏級[優勝]井出義仁(近畿大学)[準優勝]松本卓也(大阪商業大学)
◆男子組手-68㎏級[優勝]宮本大希(近畿大学)[準優勝]坂井聡(大阪商業大学)
◆男子組手-75㎏級[優勝]荒賀龍太郎(京都産業大学)[準優勝]新城武(大阪商業大学)
◆男子組手+75㎏級[優勝]片山健(近畿大学)[準優勝]近藤大地(近畿大学)
◆女子組手-53㎏級[優勝]藤井綾(近畿大学)[準優勝]田中久美子(近畿大学)
◆女子組手-58㎏級[優勝]吉田梨理子(近畿大学)[準優勝]本田愛祐美(近畿大学)
◆女子組手+58㎏級[優勝]吉井苑香(近畿大学)[準優勝]梅木香奈(大阪経済法科大学)
《形》
◆男子形[優勝]新馬場一世(京都産業大学)[準優勝]梅本純平(阪南大学)
◆女子形[優勝]梶川凛美(関西大学)[準優勝]相輪真以子(関西外国語大学)
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