職務のかたわら、限られた時間の中で練習を積んで来た自衛隊員が競う年に一度の空手道選手権大会。11月の全日本実業団大会の予選も兼ねており、上位入賞者(チーム)は今秋、西日本・東日本実業団からの出場者と闘う。
今年は「朝霞」が強かった。団体組手(3人制)では、樋上崇が倒して突く等の大技で流れを作りながら、浜松、防医大、防衛大A、海田市を下して決勝へ。しかし、緒戦でメンバーが負傷したため、決勝は急きょ監督の丹野が入ることに。
反対ブロックからは、個人組手チャンピオン・岩元泰樹がキーマンとなって闘う「国分」が決勝へ。
決勝戦、朝霞の先鋒・樋上が足払いから突きの「技有り」を極めて勢い良く勝利。俄然、朝霞は波に乗る。ここで中堅戦には国分から、この時点で個人組手2連覇を決めていた岩元が登場。朝霞からは谷口丈治が。形勢逆転を狙った岩元だが、開始早々、突きが反則に。一方の谷口はここで負けん気を見せてカウンターを獲る、獲る。中堅戦を無失点で勝ち、実に平成8年以来の優勝を決めた。
さらに朝霞は大将・丹野も勝利。「朝霞の部員は全自衛隊の強化選手(吉玉宗生監督)に入っており、その自覚が今回の勝利につながった」と大会を振り返る。
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第48回全自衛隊空手道選手権大会
(2009年6月6日 日本武道館)
《組手》
◆団体組手[優勝]朝霞[準優勝]国分
◆男子組手[優勝]岩元泰樹(国分)[準優勝]森田修平(目黒)
◆女子組手[優勝]立山詩子(朝霞)[準優勝]田畑美貴(健軍)
《形》
◆団体形[優勝]防衛大[準優勝]朝霞
◆男子形[優勝]中村圭登(防衛大)[準優勝]平野政幸(江田島)
◆女子形[優勝]中村祐美(朝霞)[準優勝]立山詩子(朝霞)
団体戦決勝。負傷のダメージを感じさせず、強気のカウンターで勝利した中堅・谷口(朝霞)。
個人組手チャンピオンの岩元(国分)。「まだまだです。反省も多い試合でした」と目標はさらに高い。
昨年、形・組手ダブル準優勝だった立山(朝霞)。今年は組手で念願の優勝!形でも準優勝と活躍。
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