ハイレベルの攻防!近畿大会

7月26日の日曜日、東大阪市立総合体育館内(通称・東大阪アリーナ)にて第43回を迎えた「近畿空手道選手権大会」が行われた(国民体育大会形競技の予選も兼ねる)。

開会宣言を大会委員長の津山捷泰氏が、開会の挨拶を大会会長の友寄隆一郎氏が行い、大会が開始。試合は4コートに別れ、Aコートでは形競技が、他の3コートでは、組手競技が行われ、組手は少年女子・成年女子、少年男子・成年男子(軽量級、中量級、重量級)に別れ、準決勝までを行ない午前の試合を終えた。

午後は組手団体戦からスタート、それぞれの決勝で各県の意地を見せる熱い戦いが展開された。出場選手はいずれも実力者ばかりであり、決勝に残る選手は全て全国レベルの競技者というハイレベルな戦いとなった。

形競技は、少年女子の鶴山千紗(大阪)、少年男子の堀庭滉平(大阪)が前評判通り優勝を。また成年女子の酒居芙美(京都)、成年男子の新馬場一世(京都)は貫禄の優勝を決めた。とは言いながらも、入賞者はいずれも優勝を狙える選手ばかりであり会場は大いに盛り上がりを見せた。

組手では、全国レベルの選手が何名か病気と怪我のため棄権となったことが、少々残念であったが、こちらも実力の高さを印象付ける試合展開、そして決勝戦を見せつけた。この中、特に全国学生選手権で男子決勝を戦った荒賀龍太郎は重量級で優勝、篠原浩人は中量級で優勝を決めたのが印象深かった。

団体組手では、大阪と奈良が決勝、大阪が一人の棄権をものともせず優勝に輝いた。これらの総合結果として、男子総合優勝は、京都府、準優勝は大阪府、三位が奈良となった。女子の総合優勝は兵庫県、準優勝が滋賀県、三位が大阪府と決定した。

写真1
写真2
成年男子は新馬場一世、女子は酒居芙美が貫録勝ち。

写真3
組手男子重量級で優勝の荒賀龍太郎(左)。

写真4
団体は大阪が優勝。篠原浩人(左から2人目)は中量級でも優勝。

第43回近畿空手道選手権大会兼第64回国民体育大会形競技予選会
(2009年7月26日 東大阪市立総合体育館)

《組手》
◆少年女子[優勝]渡部友華(兵庫)[準優勝]里山あかね(兵庫)[第三位]山田里奈(京都)/太田美咲(滋賀)
◆成年女子[優勝]本間絵美子(滋賀)[準優勝]勘川未央(兵庫)[第三位]奥田優子(兵庫)/田中久美子(大阪)
◆少年男子[優勝]大西誠一(大阪)[準優勝]前田卓人(大阪)[第三位]石野浩康(奈良)/平野皓大(奈良)
◆軽量級[優勝]高邑彗(京都)[準優勝]石田慎弥(奈良)[第三位]北原栄五郎(京都)/横田吟(奈良)
◆中量級[優勝]篠原浩人(大阪)[準優勝]吉田総一郎(大阪)[第三位]谷竜一(京都)/新馬場一世(京都)
◆重量級[優勝]荒賀龍太郎(京都)[準優勝]片山健(京都)[第三位]村上亮平(和歌山)/白井克昌(兵庫)
◆団体[優勝]大阪[準優勝]奈良[第三位]京都

《形》
◆少年女子[優勝]鶴山千紗(大阪)[準優勝]中川葵(奈良)[第三位]上田美優(滋賀)
◆成年女子[優勝]酒居芙美(京都)[準優勝]木村陽子(滋賀)[第三位]梶川凛美(大阪)
◆少年男子[優勝]堀庭滉平(大阪)[準優勝]福西弘(奈良)[第三位]井堀陽輔(兵庫)
◆成年男子[優勝]新馬場一世(京都)[準優勝]木元伸哉(兵庫)[第三位]玉城達也(奈良)

《総合》
◆男子総合[優勝]京都府[準優勝]大阪府[第三位]奈良県
◆女子総合[優勝]兵庫県[準優勝]滋賀県[第三位・大阪府

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