全国高校総体(インターハイ)空手道競技が兵庫県立武道館で開幕。
会場に怒濤の声援がわき起こった団体組手の決勝戦。
女子は、昨年の優勝校・九州学院(熊本)と荒賀知子監督が率いる華頂女子(京都)の対戦に。2―2で大将戦にもつれ込み、この時点で総得点数は華頂女子13、九州学院0。大将戦は残り30秒を切って2―3と九学・大石がリード。逃げ切れば3勝目を上げて九学の連覇となる。
だが残り1秒、華頂・大西が必死の思いで繰り出した連突きが届いて、引き分けに! 総得点数で華頂女子が優勝旗を勝ち取った。
男子は昨年の優勝校であり、選抜大会4冠の世田谷学園(東京)を浪速(大阪)が下す。
浪速はその勢いで決勝戦に進出、おかやま山陽(岡山)との対決に臨む。
ところが先鋒・次鋒・中堅まで引き分けと息詰まる接戦に。
副将はおかやま山陽・遠山が5点差をつけて勝利。おかやま山陽に流れが来て迎えた大将戦。浪速・大西は5点以上の差をつけて勝たねば優勝の可能性は消える。
しかしこのプレッシャーの中、大西が突きを決める、決める。最後は勝利の雄叫びとともに9―2で勝利。チーム浪速に勝利をもたらした。
個人形では鶴山千紗(東大阪大学敬愛)が2連覇、吉田裕太(世田谷学園)が春夏連覇。個人組手では大西夏美(華頂女子)が団体とともに制覇、須田芳弘(御殿場西)が感動の優勝を果たした。
第36回全国高等学校空手道選手権大会
(8月4日~7日 兵庫県姫路市 兵庫県立武道館)
◆女子個人形[優勝]鶴山千紗(東大阪大学敬愛)[準優勝]大野ひかる(大分南)[第三位]津田温子(日本大学鶴ケ丘)柏岡鈴香(大阪学芸)
◆男子個人形[優勝]吉田裕太(世田谷学園)[準優勝]中村英晃(世田谷学園)[第三位]中嶋俊文(慶応義塾)高橋亮太(千葉黎明)
◆女子個人組手[優勝]大西夏美(華頂女子)[準優勝]大野ひかる(大分南)[第三位]大石亜依(九州学院)常徳愛(夙川学院)
◆男子個人組手[優勝]須田芳弘(御殿場西)[準優勝]米山英弥(おかやま山陽)[第三位]丸山政宏(世田谷学園)大西誠一(浪速)
◆女子団体組手[優勝]華頂女子[準優勝]九州学院[第三位]花咲徳栄/夙川学院
◆男子団体組手[優勝]浪速[準優勝]おかやま山陽[第三位]埼玉栄/長崎県立佐世保北
吉田裕太(世田谷学園)、同門の中村との決勝を制してV
2連覇を達成の鶴山(東大阪大学敬愛)
浪速高校、優勝が決まって歓喜の雄叫び
奇跡を起こした浪速の大将・大西(左)
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