団体組手決勝は、昨年と同じ「亀龍園」対「吉田房織物」。先鋒吉田房織物、香川博亮が1勝のあと亀龍園が茅原史穏、二瓶卓郎と勝ち。副将戦小野秀明と小野辰弥は引き分け。仮に吉田房織物野口達也が6ポイント差で勝っても、ポイントで及ばないことから、ここで昨年の覇者亀龍園が優勝を決め、吉田房織物は雪辱ならず。
男子個人組手は、これも昨年同様松久功(エヌケーシー)、松久玄(西濃運輸)の兄弟決勝となった。手の内は十分知り尽くしている二人、ハイスピードの攻防の結果、昨年と同じ兄松久功の優勝が決まった。
女子個人組手は、昨年の覇者・本間恵美子(西濃運輸)に決勝で、井内慧子(拳成)が挑んだが、圧倒的強さで本間が貫録勝ちで連覇。
団体形決勝は、グロウバル(中谷智子・内海愛・酒居芙美)対河和(河野仁志・山城昌親・久保田龍)の決勝となるが、5ー0と圧倒的な強さでグロウバルが連覇。
男子個人形は、昨年と同じく稲田隆宏(サントリー)神宮隼人(兵庫県職)の決勝。決勝は両者「チャタンヤラクーシャンク」を演武。両者共に緩急のしっかりした演武であり、両選手の演武が終わる毎に会場から拍手が。3ー2という僅差で稲田が優勝を決め昨年の雪辱を晴らし、喜びの表情を見せた。
女子個人形決勝は酒居芙美(グロウバル)に中村智枝子(緑水道)。昨年準優勝の時岡由佳(西濃運輸)を準決勝で破った中村は、凄まじい気迫で酒居に挑み、会場を唸らせた。3ー2と酒居が中村を抑えたが、中村の演武も見事だった。
マスターズの競技も今年はさらに参加者が多く、種目も充実し、気迫のこもった試合が展開された。
第50西日本実業団空手道選手権大会
(2010年5月16日 尼崎市記念公園・総合体育館)
《組手》
◆男子個人[優勝]松久 功(エヌケーシー)[準優勝]松久 玄(西濃運輸)[第三位]井出義仁(西濃運輸)/松崎慎太郎(菊水化学工業)
◆女子個人[優勝]本間絵美子(西濃運輸)[準優勝]井内慧子(拳成)[第三位]宮原千晶(兵庫県警察)/菊田英理(兵庫県警察)
◆団体[優勝]亀龍園[準優勝]吉田房織物[第三位]鹿児島徳州会病院/大果大阪青果
◆マスターズ男子[優勝]露野恵司(和歌山県庁)[準優勝]前園健一(鹿児島徳州会病院)[第三位]寺村精司(鳥居企画和歌山)/八塚一人(エヒメ建装)
◆マスターズ女子[優勝]宮本早百合(マルエム産業)
《形》
◆男子個人[優勝]稲田隆宏(サントリー)[準優勝]神宮隼人(兵庫県職)[第三位]大城 圭(沖縄電力)/木元伸哉(橋本モータース)
◆女子個人[優勝]酒居芙美(グロウバル)[準優勝]中村智枝子(緑水道)[第三位]時岡由佳(西濃運輸)/木村陽子(グロウバル)
◆団体[優勝]グロウバル[準優勝]河和[第三位]松井薬局
◆マスターズ男子[優勝]湯浅祥生(兵庫県警察)[準優勝]野間義賢(グロウバル)[第三位]西口直貴(大広運送)/八塚一人(エヒメ建装)
◆マスターズ女子[優勝]名渡山秀子(沖縄電力)[準優勝]福田統子(兵庫警察)[第三位]赤堀邦美(一般)
連覇に喜ぶ亀龍園
グロウバルは、錬り込まれた技で連覇
本間絵美子(左)向かうところ敵なし
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