6月26日・27日、社団法人日本空手協会の全国大会が圧倒的な迫力で開催。熱戦が繰り広げられた。
26日は、団体戦・形の部(一般、大学、女子、高校生)、個人戦・形の部(高校男、女)の決勝まで終了。また組手の団体戦は準決勝まで行い、27日の決勝を待つこととなった。この団体組手の種目の内、「団体戦都道府県・組手の部」は準決勝戦(静岡vs千葉)の勝敗がもつれ、翌日に大将戦として決着を持ち越した。
27日は団体組手の各種目の決勝がそれぞれのコートに別れて行われ、どのコートも気迫のこもった試合展開となった。特に、「団体戦都道府県・組手の部」では、前日の勝敗がもつれた中から勝ち上がった静岡県が勢いを得て一気に優勝をものにした。
そして、大会のクライマックス「個人戦男女形」「個人戦男女組手」へと試合が突入。
女子個人形の決勝は、ベスト8選手による点数制で行われ、昨年準優勝だった大島望選手が「岩鶴」を演武し優勝。
男子個人形の決勝も同じくベスト8選手による点数制で行われ、昨年の優勝者栗原一晃選手が「壮鎮」を演武し、他を全く寄せ付けず、圧倒的な力で連覇。栗原選手はこれで4度目の優勝。
女子個人組手は準決勝「田邉梨加子vs奥家沙都美、椎名舞vs高橋優子」。ここを勝ち抜けたのが田邉梨加子と椎名舞。どちらも一歩も譲らず、気迫のこもった対戦となった。再試合、延長の末、女子の頂点には田邉梨加子が立った。
男子の個人組手準決勝は、「根本敬介vsリチャード・ヘセルトン、志水亮介vs粂田力」。根本選手が身長差をものともせずヘセルトン選手に果敢に攻め込んで勝利を収め決勝へ。一方志水選手は、昨年の準決勝で粂田選手に敗れているだけに、今回は絶対に落としたくないと気迫で勝負をものにした。
決勝根本選手対志水選手は3本勝負2本先取りで競われた。怒涛のせめぎ合いの結果2本先取した根本選手が、念願の優勝を手にした。
個人戦男子・組手 優勝/根本敬介
個人戦男子・形の部 優勝/栗原一晃
個人戦女子・形の部 優勝/田邉梨加子
個人戦女子・形の部 優勝/大島望
内閣総理大臣杯第53回全国空手道選手権大会
(平成22年6月26日・27日 東京体育館)
《組手》
◆個人戦男子[優勝]根本敬介(本部推薦)[準優勝]志水亮介(指定)[第三位]リチャード・ヘセルトン(直轄団体)/粂田力(指定)
◆個人戦女子[優勝]田邉梨加子(直轄団体)[準優勝]椎名舞(本部推薦)[第三位]奥家沙都美(指定)/高橋優子(指定)
◆団体戦女子[優勝]大正大学[準優勝]學而館道場[第三位]駒澤大学
◆団体戦一般[優勝]墨田支部(東京)[準優勝]二子玉川B(東京)[第三位]温海支部武士道(山形)
◆団体戦大学[優勝]国士舘大学[準優勝]駒澤大学[第三位]京都産業大学
◆団体戦都道府県[優勝]静岡県[準優勝]東京都[第三位]三重県
◆個人戦高校生男子[優勝]小池麻琴(静岡)[準優勝]塚中将成(岡山)[第三位]阿久津翔伍(茨城)/小林右京(大阪)
◆個人戦高校生女子[優勝]長谷花子(静岡)[準優勝]牛膓紗耶加(新潟)[第三位]増田真子(静岡)/大石紋那(静岡)
◆団体戦高校生[優勝]福岡県本部(福岡)[準優勝]茨城県本部(茨城)[第三位]山口県鴻城高校(山口)
《形》
◆個人戦男子[優勝]栗原一晃(指定)[準優勝]丸岡直人(神奈川)[第三位]斎藤祐樹(指定)
◆個人戦女子[優勝]大島望(指定)[準優勝]深作世里乃(本部推薦)[第三位]ウォーターハウス美希(指定)
◆団体戦女子[優勝]駒澤大学[準優勝]青山学院大学[第三位]宮城県本部
◆団体戦一般[優勝]墨田支部(東京)[準優勝]花見川支部(千葉)[第三位]茨田支部(大阪)
◆団体戦大学[優勝]駒澤大学[準優勝]拓殖大学[第三位]青山学院大学
◆団体戦都道府県[優勝]東京都[準優勝]千葉県[第三位]岐阜県
◆個人戦高校生男子[優勝]栗原秀元(茨城)[準優勝]伊藤直哉(静岡)[第三位]早津睦(埼玉)
◆個人戦高校生女子[優勝]深谷安里紗(茨城)[準優勝]佐藤久美(茨城)[第三位]上杉ユミ(埼玉)
◆団体戦高校生[優勝]茨城県本部(茨城)[準優勝]松商学園高等学校(長野)[第三位]浜松開誠館高校(静岡)
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