今回で第33回を数える全日本少年少女武道錬成大会。毎年恒例の「基本錬成」では、全員で突きや蹴りを行い、会場一面を参加者が埋め尽くした光景は圧巻の一言である。
その後、試合錬成が行われ団体形で予選を通過した上位16チームが決勝トーナメント(組手団体戦)に出場した。
小学5・6年生の部、決勝に進出したのは一友会松江空手道クラブと、拳心会B。先鋒戦、寺岡駿(一友会松江空手道クラブ)対椛澤陸(拳心会B)、お互いに中段が決まり1ー1で時間切れが迫る中、椛澤の上段が決まり2ー1で時間切れ。中堅戦では、五十嵐元樹(一友会松江空手道クラブ)が今西鴻介(拳心会B)にカウンターを決めて2ー1で勝利。優勝の行方は大将戦に託された。注目の大将戦、木村優平(一友会松江空手道クラブ)は、石井翼(拳心会B)に対し、中段突きを立て続けに決め、試合の流れをリード。対する石井も負けじと中段を返すが、一歩及ばず。結果5ー0で石井が勝利し、一友会松江空手道クラブの優勝が決まった。
中学生の部決勝では、維新会館大民塾A対三重県糸東会中勢地区の試合が行われた。昨年は、準優勝だった大民塾A。優勝を目指す気持ちも強かったのだろう、先鋒戦、中堅戦と危なげなく勝利を収めた。すでに優勝は大民塾Aに決まっているが、大将戦が行われ、途中大将・河野力也(維新会館大民塾A)が相手選手の強打により試合が一時中断するが、すぐに復帰し中段蹴りを決めるなどして9ー3で勝利。大民塾Aが優勝の座を掴んだ。
平成22年度 全日本少年少女武道錬成大会 空手道
(2010年7月31日 日本武道館)
主催: (財)日本武道館・(財)全日本空手道連盟
《大会結果》
◆小学1・2年生[優秀賞]日本空手道拳志会(東京)[優良賞]空手道拳志会(東京)[敢闘賞]青龍館(東京)/日本空手道泊親会川崎B(神奈川)[努力賞]福源院道場B(山梨)/ワールドカラテアカデミー(愛知)/鴻志会養正館A(静岡)/宮代空手スポーツ少年団(埼玉)
◆小学3・4年生[優秀賞]正統唐手成徳会C(東京)[優良賞]維新会館大民塾A(静岡)[敢闘賞]一友会松江空手道クラブ(東京)/玄武館A(群馬)[努力賞]日本空手道泊親会川崎B(神奈川)/正武館空手道場A(東京)/拳勝館六会支部C(神奈川)/明光館(神奈川)
◆小学5・6年生[優秀賞]一友会松江空手道クラブ(東京)[優良賞]拳心会B[敢闘賞]維新会館大民塾A(静岡)/日本空手道泊親会川崎C(神奈川)[努力賞]奈良県空手道連盟【錬聖会】(奈良)/一友会横浜(神奈川)/日本空手道泊親会川崎B(神奈川)/青龍館A(東京)
◆中年生[優秀賞]維新会館大民塾A(静岡)[優良賞]三重県糸東会中勢地区(三重)[敢闘賞]正統唐手成徳会B(東京)/正武館空手道場B(東京)[努力賞]聖道流拳成会館(愛知)/剛柔会相模館(神奈川)/正武館空手道場A(東京)/明光館(神奈川)
中学生の部、優勝・維新会館大民塾A
小学5・6年生決勝の大将戦、(右)優勝・一友会松江空手道クラブ
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