日本スポーツマスターズ2010 空手道競技
(2010年9月18日〜20日 四日市中央緑地体育館・第2体育館)
主催:財団法人日本体育協会・三重県・財団法人体育協会・財団法人全日本空手道連盟・四日市市
今年は、第10回という記念大会となり、(財)全日本空手道連盟会長・笹川堯氏が、本大会に初めて出席され、初日は終日観戦された。開会式で、笹川氏から5年参加・10年参加の方々に表彰状を手渡され、突然のことで受賞者は感動していた。特に10連続参加選手にとっては感慨深いものがあった様子。健康管理、スケジュールのやりくり等があり、10連続参加は簡単ではない。「生涯空手」を標榜するマスターズ選手にとっては、努力が認められた最高のサプライズであった。
9月18日、初日は「男子組手1部」「男子組手2部」「女子組手2部」「女子組手3部」「男子形2部」「男子形手4部」の6種目が行われた。特に「男子組手1部」は、現役引退をした選手に「40歳が待ち遠しい」と言わしめる種目だけに、エントリーも65名と一番多い。昨年とは大きく順位が動き、初出場の堤弘幸選手が優勝。
2部、3部はマスターズ参加歴が長く、過去に優勝経験のある人が再度優勝に輝く傾向が大きい。
【18日結果】
◆男子組手1部(40〜44歳)
[優勝]堤 弘幸[準優勝]村田浩一[第三位]井倉孝雄/荒川尊祐
◆男子組手2部(45〜49歳)
[優勝]内田慎一郎[準優勝]相原智之[第三位]加瀬龍志/松下 順
◆女子組手2部(40〜44歳)
[優勝]安藤陽子[準優勝]山崎美奈子[第三位]谷山裕恵/内田典恵
◆女子組手3部(45歳以上)
[優勝]斉藤師保[準優勝]藤家美智代[第三位]宮崎久美子/平松裕美
◆男子形2部(50〜59歳)
[優勝]嶋崎壽勝[準優勝]豊田茂己[第三位]榊原一彦/永澤暎峰
◆男子形4部(70歳以上)
[優勝]磯村展雄[準優勝]石山剛志[第三位]杉﨑 彰/杉山郁郎
初参加初優勝の堤弘幸選手。
大会2日目は、久し振りに髙山雅彦選手が優勝を決めた。また3部で何度か優勝経験の岸義彦選手が4部でも優勝。「女子形1部」、「女子組手1部」はともに、若さあふれる動きで元気一杯の優勝。
そして、この日一番湧いたのは、何といっても「男子組手7部」の決勝だった。村上仁志選手対伊賀章一選手の決勝戦は、先行する村上選手を追い上げる伊賀選手。ついに追いつき引き分けの再試合。観客席からも大きな声援が送られるが、疲れもピークの両選手。ついに伊賀選手お得意の「浴びせ倒し」に会場が大いに沸き返った。
【19日結果】
◆男子組手3部(50〜54歳)
[優勝]髙山雅彦[準優勝]石塚 司[第三位]山本 真/西内重夫
◆男子組手4部(55〜59歳)
[優勝]岸 義彦[準優勝]鶴岡義久[第三位]横瀬幸男/吉田 隆
◆男子組手7部(70歳以上)
[優勝]村上仁志[準優勝]伊賀章一[第三位]三木康志/野島千佳
◆女子組手1部(35〜39歳)
[優勝]大津秋子[準優勝]原 明子[第三位]多田裕里子/渡邉智美
◆男子形3部(60〜69歳)
[優勝]辻田新吉[準優勝]斉藤 仁[第三位]森田孝晴/池辺利吉
◆女子形1部
[優勝]細田朝野[準優勝]車地誠子[第三位]小林美由紀/石井 恵
伊賀選手が村上選手に体を預けて浴びせ倒し。
最終日20日は、常勝選手の戦いぶりが気になる。「男子形1部」に藤本治豪選手が帰ってきたが、みごと優勝を決めた。山田安子選手も今回で、ダントツの8度目優勝。また、“マスターズ大会・男”の「5部岩切逸樹選手・6部木村政勝」のそれぞれの戦いぶりが気になるところ。「男子組手6部」の木村政勝選手は、以前迫力衰えず、相手に1ポイントも与えず6ポイント差で優勝を決め、応援団の大きな拍手に笑顔で応えた。
大会最終戦、大いに盛り上がったのが「男子組手5部」。岩切逸樹選手対高桑直美選手という東京同士の決勝となった。上段突きを決めた岩切選手に対して上段蹴りを決めた高桑選手。更に高桑選手がポイントを重ね、追いかける岩切選手。一時は高桑選手が4ポイント先行。追いかける岩切選手、時間一杯で追いつき再試合。持久力に自信のある岩切選手が今年も優勝を手にした。
【20日結果】
◆男子組手5部(60〜64歳)
[優勝]岩切逸樹[準優勝]高桑直美[第三位]橋屋 功/宮川誠悟
◆男子組手6部(65〜69歳)
[優勝]木村政勝[準優勝]佐保康夫[第三位]津谷順三/島田和紀
◆男子形1部(40〜49歳)
[優勝]藤本治豪[準優勝]長谷川伸一[第三位]桑子和也/雪野眞吾
◆女子形2部(50歳以上)
[優勝]山田安子[準優勝]千葉佳永子[第三位]森口登志子/中瀬真知子
岩切逸樹選手の執念の追い上げ成る!
KARATE WORLD TV [Youtube]