「東日本大震災復興支援 全日本実業団空手道選手権大会」が20日、日本武道館にて開催された。
本来、今年は「第30回大会」として開催の予定であったが、東日本大震災の発生後、多くの所属企業が罹災したり、全自衛隊大会が中止となるなど、開催に一抹の不安もあった。このような状況下、(全自衛隊連盟に代わって主管団体となった)東日本、西日本および全自衛隊の各連盟が連携し合い、今大会はチャリティ大会として開催にこぎつけ、第30回大会は来年に繰り延べになった。
大会では、団体組手で亀龍園が2連覇を達成。昨年、歓喜の初優勝を遂げてから一年、肋骨を三本折るケガから復活した先鋒・石井達也を筆頭に、個人準優勝の茅原史穩、二瓶卓郎、小野秀明、吉田匡利の5名でシモハナ物流グループとの決勝戦に臨んだ。先鋒の石井は0ー0の引き分け。次鋒の茅原は1ー0で勝利し、中堅の二瓶は0ー1で惜敗。勝負が動いたのは副将戦で、小野が相手の攻撃をさばいての上段蹴りで3ポイント先制!そのまま逃げ切り流れを引き寄せると、大将戦は吉田が3ー0で勝利、3勝1敗で優勝を決めた。
個人組手では男子・松久功(エヌケーシー)、女子・本間絵美子(西濃運輸)ら実力派が優勝、個人形では男子・稲田隆宏(サントリー)、女子・大澤美諭季(SHOWTEC)が悲願のVを手に入れた。
また団体形では連覇中のグロウバルをYJ空手アカデミーBが決勝で5−0で破って初優勝。「意外性を持たせるためにも」と用意した形・アーナンコーを披露し、新風を吹き込ませた優勝だった。
東日本大震災復興支援全日本実業団空手道選手権大会
(2011年11月20日 日本武道館)
《組手》
◆男子個人[優勝]松久 功(エヌケーシー)[準優勝]茅原史穩(亀龍園)[第三位]松久玄(西濃運輸)/二瓶卓郎(亀龍園)
◆女子個人[優勝]本間絵美子(西濃運輸)[準優勝]前嶋小百合(世田谷区役所)[第三位]高野恵子(かわでん)/小林莉紗(若葉クリニック)
◆マスターズ男子個人40〜49歳[優勝]矢本幸文(千葉県警察)[準優勝]加瀬龍志(船橋市役所)[第三位]小林 勝(日本通運関東警送)/二見敏行(NEC)
◆マスターズ男子個人50歳以上[優勝]岩切逸樹(NEC)[準優勝]佐藤雄二(岩見)[第三位]山本 真(鳥居企画和歌山)/中村秀司((有)ウェーブ)
◆マスターズ組手最優秀選手 岩切逸樹(NEC)
◆団体戦[優勝]亀龍園[準優勝]シモハナ物流グループ[第三位]鹿児島徳洲会病院/兵庫県警察
《形》
◆男子個人[優勝]稲田隆宏(サントリー)[準優勝]神宮隼人(兵庫県職員)[第三位]福田 崇(YJ空手アカデミー)/儀間勇樹(強者)
◆女子個人[優勝]大澤美諭季(SHOWTEC)[準優勝]木村陽子(グロウバル)[第三位]中村智枝子(緑水道)/矢野彩(西濃運輸)[敢闘賞]内海愛(グロウバル)/中谷智子(グロウバル)/沖重愛佳(六角ばし整骨院)/時岡由佳(西濃運輸)
◆マスターズ男子個人40〜49歳[優勝]宮里剛(沖縄電力)[準優勝]福山修一(徳山海陸運送)[第三位]織田一利(タカギセイコー)/忽那定範(菊池石油)
◆マスターズ男子個人50歳以上[優勝]横瀬幸男(カーサブランカ
)[準優勝]玉城雄三(グロウバル)[第三位]村雲深柳(タカギセイコー)/杉本保(一般)
◆マスターズ女子個人[優勝]名渡山秀子(沖縄電力)[準優勝]福田統子(兵庫県警察)[第三位]具足恵子(東口不動産)/小林寿子(ウィスパー)
◆マスターズ組手最優秀選手 横瀬幸男(カーサブランカ)
◆団体戦[優勝]YJ空手アカデミーB[準優勝]グロウバル[第三位]沖縄電力/河和
団体組手2連覇の亀龍園(西日本実業団/岡山県)
決勝戦、亀龍園のキャプテン・吉田が勝って優勝を決めた
アーナンコーを披露して優勝のYJ空手アカデミーB(左から長谷川行光、長谷川匠、福田崇)
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