第75回早慶空手定期戦
(2016年11月27日 慶應義塾高等学校体育館)
■早慶空手定期戦について
本定期戦は、昭和9年から交歓稽古として開始されたが、時を経て、礼節を欠く当て合いとなって行った。これを憂いた早慶両校学生が協議し、昭和35年には拓大の先輩に審判頂いての試合組手となった。昭和52年までは春秋の年2回開催され、基本組手だけだった高校の試合組手は昭和53年から許された。審判は学連の超一流の方に来て頂き、小学生~大学までの部員により、形、基本組手、試合組手が行われ、両校が威信を掛けた試合となっている。
■戦況
多くの観客の見守る中、形から開始。慶應高校団体形は、慶應伝承スタイルでの「雲手」。大学は早慶とも国際大会代表選手による気魄の形。基本組手のあとの試合組手では、高校戦は魂のこもった組手だったが慶應の勝利。応援団のエールの後は大学戦。先鋒以降取って取られての展開。途中、強打で早稲田選手が昏倒し、救急車で運ばれるなど熾烈な攻防。通常の試合より拳一つ深く入ってくるのは、早慶戦ならでは。ちょっとの躊躇や小手先の返しは確実に取られる。取られたら取り返す。熱狂する両校応援団。 大将戦までもつれ込む激戦も6-7早稲田勝利で、熱戦の幕は閉じられた。
《試合組手高等学校(早稲田-慶應)》
武田×0-6○入江
大嶋×0-6○杉
宮城×0-6○服部
藤川×1-7○石合
大嶋×0-6○湊
武田×0-6○森(大)
宮城×1-7○森(祥)
【早稲田×0-7○慶應】
《試合組手大学(早稲田-慶應)》
末廣(祥)○5-2×橋本
早津×3-6○村上
知久○6-0×大久保
中村×2-3○松本
笹野○3-0×見上
吉田×3-4○木村
澤入○9-3×後藤
鈴木×4-7○豊田
松浦×0-6○河野
越間○3-2×宮澤
今尾○6-0×堤内
若林×3-5○丸田
末廣(哲)○2-1×松重
【早稲田○7-6×慶應】
《優秀選手賞》
◆高校:森 大翔(慶應義塾湘南藤沢高等部)/森祥太郎(慶應義塾高等学校)/宮城翔太(早稲田大学高等学院)
◆大学:越間菜乃(早稲田大学)/今尾 光(早稲田大学)/末廣哲彦(早稲田大学)/丸田裕也(慶應義塾大学)
早慶戦集合写真
早慶戦エール
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