第14回を迎えた「全日本少年少女空手道選手権大会」が2014年8月16日・17日 東京武道館で開催され、16日に組手競技、17日に形競技を行い、大いに盛り上がりを見せた。両日共に開場予定の数時間前から保護者・道場関係者を中心とした観戦者が長蛇の列をつくる。先頭者はすでに前日から並び始める程の熱の入れようだ。
それもそのはず、この大会は小学生の空手道大会としては日本最大の大会で、主催者、競技関係者共に熱く盛り上がる。「組手・形」を男女に分け、各学年の日本一を決める一大イベントとして日本中の少年拳士が憧れ、注目する大会である。
各都道府県では予選会を行い、各種目に2名づつ代表を送り込む。種目は、形・組手の男女を1年生から6年生に分かれるので24種目となる。
主催の(公財)全日本空手道連盟では、今年から「輝け未来の拳士たち!!」とのキャッチフレーズを冠し、少年少女の空手道選手を一層支援する体制を強めている。
小学生の技術が年々向上し、試合内容は1学年といえど、充分に練習を積み上げて参加していることが一目瞭然、大人顔負けの試合展開であった。
試合は個人大会であるが、都道府県の総合優勝を男子女子に分けて発表、それぞれ「文部科学大臣旗」が授与される。全国の都道府県の空手道連盟も大いに力を入れる大会である。
◆大会ハイライト
《女子組手》
優勝者は、1年・小松優心(宮崎)、2年・松本百花(福岡)、3年・鈴木花望(栃木)の3人は初優勝。
4年の崎山凜(香川)が、2連覇3度目の優勝、2年で準優勝の崎山 紬は妹。5年の釜つばさ(熊本)が、2連覇達成、なお準優勝の松村亜来も熊本県代表。6年優勝の加藤彩花は昨年の準優勝から再び決勝に上がり栄冠を勝ち取った。
《男子組手》
優勝者は、1年・福岡雄希(静岡)、2年・佐藤麒一(東京)、3年・米盛新(東京)、4年・山本隆太(東京)、5年・新井伶和(岐阜)、6年・北代涼馬(福岡)と全員が初優勝という結果に成った。連覇を書けて臨んだ選手が全て敗れるという大波乱であった。
《女子形》
優勝者は、1年・遠井乙姫(茨城)は初優勝。注目されていた2年・高野万優(新潟)はこれで2連覇。3年山本真由(大阪)、4年小川千尋(大阪)も2連覇達成。5年・那須璃音(東京)、6年・櫻井美羽(岐阜)は初優勝。
《男子形》
1年・新山裕陽弥(大阪)は初優勝。2年・中島汰尊(大阪)は貫禄の2連覇。3年・井𡈽蒔人(北海道)は初優勝、昨年5年で優勝した井𡈽人の弟。4年・斉藤梨寿嬉(東京)はみごと3連覇を決めた。5年・徳光龍(北海道)、6年・阿部倖地(埼玉)の二人は初優勝、共に溌剌とした演武であった。
《総合優勝》
注目の「文部科学大臣旗」は、女子が、大阪と千葉が同位となったが、内容差で大阪に決定。男子は東京都に決まった。
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