12月27日に全空連公式ホームページで発表された2018年のJKFナショナルチーム選手強化計画。2020東京オリンピックに向けた選手強化へ、これまでとは大きく異なる革新的システムとなっている。
「強化委員会より2018年度の強化計画について」(JKFホームページ)
■五輪予選最重要ファクター、2018世界選手権代表選考方法公開!
前回触れた2018年のナショナルチーム選手選抜方法に加え、もう一つの大きな発表が、2018年11月にスペインで開催される「WKF第24回世界空手道選手権大会」の日本代表選手の選考方法が公開されたことである。
世界選手権は2年に一度開催される、空手競技世界最高峰の大会。だが今年は意味合いが違う。今年の世界選手権は、2020東京オリンピックの選手選考における最も重要な大会となるのだ。2018年7月から始まるオリンピック出場ランキングシステムにおいて、今年の世界選手権がそのポイントを最も稼ぐことができる大会となっている。今年の世界選手権でメダルを獲得することは、東京オリンピックの出場権獲得に大きく近づく。ましてや金メダルを獲得すれば、出場最有力となるだろう。
■2018年、事実上のオリンピック予選が始まっている!
五輪予選最重要ファクターである2018世界選手権、気になる個人種目の日本代表の選考方法は以下になる。
WKF第24回世界空手道選手権大会(2018年11月6日〜11日) 日本代表選考方法 (要約)
1)AKFアジア選手権(7月/ヨルダン)のメダリスト
2)アジア選手権でメダルを獲得できなかった階級・種目は、WKFシニアランキングをもとに選手強化委員会で決定
ここで、世界選手権への切符に大きく関わってくるのが、アジア選手権の代表選考。それは次のようになる。
AKF第15回アジア空手道選手権大会(2018年7月10日~14日) 日本代表選考方法 (要約)
2017年の公式試合実績と2018年のプレミアリーグ・シリーズAの結果、4月のプレミアリーグモロッコ大会終了時のWKFシニアランキングをもとに、選手強化委員会で決定
2018年7月のアジア選手権でメダルを獲得すると、世界選手権への切符を手に入れることができる
2017年までは、ナショナルチーム合宿中に実施した同階級の選手との選考試合の結果をもとに、代表選手を判断していた。だが2018年からは、同階級の国内選手間での対戦結果ではなく、国際大会の成績に重きを置く。より国際大会で勝てる選手を、日本代表として送り出すシステムへと変更した形だ。
まずは、アジア選手権の代表選考の情報が整う、4月のプレミアリーグモロッコ大会終了時が大きなターニングポイントだ。それまでにPL4大会、SA2大会が行われる。4月までに好成績を残し続け、アジア選手権でメダルを獲得することが、一つの大きなステップになるだろう。
仮に7月のアジア選手権でメダルを取れなかったことが起これば、その階級では、4月以降も引き続き開催されるプレミアリーグやシリーズAの成績が世界選手権への選考大会となる。
2018年は、毎月のように行われる国際大会の全てが、世界選手権へと繋がる。各大会の結果、変動するWKFランキングから、まさに目の離せない状況が続いていく。
★詳細は1月23日発売のJKFan3月号にて紹介予定
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