2月24~25日、本年の国体開催地である福井県敦賀市の敦賀市総合運動公園体育館において、『平成29年度公認スポーツ指導者講師 競技別全国研修会』が開催された。
主催は(公財)日本体育協会と(公財)全日本空手道連盟。また福井県空手道連盟が運営協力をした。
参加対象者は以下の(1)~(2)のいずれかを満たす者。
(1)公認空手道指導員、上級指導員、コーチ、上級コーチいずれかの有資格者
(2)所属団体において、指導者養成事業に関して中心的な存在であり、都道府県空手道連盟が認めた者
1日目の開講式の挨拶で全空連の有竹隆佐・専務理事は、当研修会の趣旨を「中央と地域のネットワークを構築するために、必要な講師となり得る人材の養成を目指すものです」と説明した。
午前は、有竹隆佐・専務理事が「全日本空手道連盟における指導者養成事業について」と題し、昨今の空手界の出来事を振り返りながらの講義を行った。続いて実践女子大学短期大学部名誉教授の日野一男講師が「公認スポーツ指導者の指導活動事例にもとづく研究協議」について講義し、空手の練習、試合における「無事故」を続けるために指導者が気をつけるべき点を判例を挙げて解説した。
午後からの指導実習では、全空連副会長の津山捷泰講師が「組手技の正確な評価についての講義及び実技」をテーマに、講義と実習を行った。全空連常任理事の前田利明講師は「組手の基本“さばきと反撃”の指導法」と「形の基本“運足の一貫性と正確な技”の指導法」、古川哲也講師は「形の基本“形の分解と技の理解度”」をそれぞれテーマに行った。
2日目の午前は、全空連理事の西川吉重講師が本年4月から改正予定の「競技規定改正の説明」と「空手道の組手・形競技の審判実技」をテーマに講義と実習を行った。午後には麗澤大学経済学部教授の豊嶋建広講師が「指導者養成・活動事業の企画・立案について」をテーマに実習を行い、充実の研修会が終了した。
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