8月19日(月)から開催されている「劉衛流・憲里生誕200年記念 世界武芸祭・空手セミナー」。劉衛流の元祖となる仲井間憲里(なかいまのりさと)の生誕200年を記念し、一般社団法人劉衛流龍鳳会が主催で6日間にわたり開かれる。
21日(水)は、那覇市の沖縄県立武道館において空手・古武道セミナーが実施。元世界チャピオンの佐久本嗣男氏が中心となり、佐久本氏の門下である世界王者の喜友名諒・金城新・上村拓也の3選手らが、参加者に劉衛流の基本技術、形、古武道を指導した。
参加者は小学生から一般までと幅広く、国内外から約350名が参加した。そのなかには、東京2020オリンピックの出場を目指す世界のトップアスリートも多数。スペインからは女子形の世界ランク1位・サンドラと同男子2位のダミアン、アメリカからは國米櫻、さらにフランス、香港、イタリア、チェコ、中華台北などから世界ランクトップの選手がずらりと顔を揃えた。
冒頭、佐久本氏が劉衛流の基本技術を伝えながら、全員で基本の突き蹴り受けと移動基本を実施。その後、今、世界の競技空手を席巻している劉衛流のアーナンダイの講習に移った。年齢や習熟度に応じてグループに分かれ、それぞれ喜友名・金城・上村の3選手らが直接指導をした。
午後には、2018年から国際大会で注目を浴びる劉衛流の形・オーハンとオーハンダイの講習。どちらの形も、セミナーで広く伝えられる機会は今回が初めてで、参加者も興味津々。講師陣も技の分解などを入れて技のひとつひとつを丁寧に解説した。そのなかで、サンドラ選手が講師の喜友名選手に質問をする場面があり、世界王者同士の技術交流があった。
空手セミナーは23日まで実施。24日は、このイベントのフィナーレを飾る「世界武芸祭」が開催される。
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