2月2日(日)、全日本ろう者空手道連盟(JDKF.)の主催で、3回目となる「JDKF.空手道競技大会」が、国立オリンピック記念青少年総合センター 大体育室(東京都渋谷)で開催されました。
形と組手の個人競技に幼年からシニアまで、約90名の選手が参加し、熱戦を繰り広げました。
形競技の申告は、形名の書かれたボードの掲示と手話などで行われ、組手競技では主審の合図を副審の背後に設置されたライトの点灯で知らせるなど、視覚的な情報保障が導入された国内唯一の“音声が見える空手道大会”です。
大会会長の高橋朋子・全日本ろう者空手道連盟会長は、「この大会は、ろう者、難聴者、聴者のための大会です。大会開催にあたり、たくさんのあたたかいご支援をしてくださった皆様、ご尽力いただいた関係者、スタッフの皆様にお礼申し上げます。今回、マレーシア・ジョホールバルろう学校空手部の選手が参加します。空手を通し、国境を超えた交流ができることを嬉しく思っています。選手のみなさんは精一杯、力を発揮してください」と挨拶しました。
来賓として大会を観戦された竹川達男剛柔流空手道聖心館館長は「通常の大会でも選手の一生懸命さに感動しますが、この大会では特に、精神性の高さにひとしおの感動を覚えました。マレーシアの選手が出場したこともあり、国際大会に匹敵する真剣さを見せてもらいました」と話していました。
大会審判長を務めた小林寿子先生は大会終了後、「回を重ねるごとにレベルが上がっています。選手のみなさんの真剣さ、真摯な態度に、私も審判長として、身が引き締まる思いで務めました。とても素晴らしい大会でした」と選手たちの健闘を讃えました。
大会の模様は、JKFan4月号(2月22日発売)に掲載いたします。
主審の「ヤメ」を知らせる赤のライト(青のライトは「あとしばらく」)
選手宣誓は北村陽選手(大阪)
高校生・一般女子形優勝の小倉涼選手(埼玉)のアーナンの演武
高校生男子組手優勝のムハンマド・アフィク・ビン・モハマド・タイブ選手(マレーシア、左)
参加したみなさん
マレーシアのみなさんと高橋朋子大会会長(中央)
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