全国の道場・指導者たちが練習メニュー発信で繋がり、空手界のコロナ禍を乗り越えようと活気を見せている。
「♯空手キッズへ愛を込めて」プロジェクトと呼ばれるようになった今回のムーブメント。全国の各道場がリレー形式で、家でできる練習メニューをSNS上で動画で公開し合っているものだ。
■全国の指導者が次々と練習紹介!
発端となったのは、全少優勝の常連である大阪府堺市の矢倉道場。代表の矢倉一先生が、息子の駕武選手(小5)と親子で出演した。矢倉道場で行なっている練習のなかで、自宅で、そして親子でできる練習メニューを撮影し、SNSで紹介したものだ。
そこから最初にバトンを繋いだ、静岡県・泊親会清水の堀川敬吾、岐阜県・和道会美濃の山口聡孔の両先生をはじめとし、全国の道場を中心に瞬く間に拡散。次々と練習動画を撮影して公開し、リレーの輪が広がっている。
子どもを指導する道場指導者ゆえの、子どもたちにとって興味を持ちやすく、空手経験のない親御さんでも協力できるわかりやすい練習が次々と紹介されている。さらに、手軽な練習メニューのなかにも、効果を高めるための意識づけの仕方を各先生がアドバイスしている。
■家で、親子で、手軽にできる空手道で子ども達を元気に
初投稿からわずか1週間で、全国各地、さらに高校、実業団の指導者、トップ選手らにも広まったこの練習メニューでの輪。
「まさかこんなに広がるとは思っていませんでした。日頃は絶対にこういう発信をするような性分じゃないんですけど・・・ただただ子どもたちのために、なんとかしてあげたいとの思いでした。」と矢倉先生。全少の延期や各地の大会は軒並み中止、道場で集まっての練習も出来なくなっている状況下。そのなかで気持ちが落ち込み、空手を辞めてしまう子どもが全国的に増えていると聞いて、居ても立ってもいられなくなり、投稿に踏み切ったという。
その1つの投稿が、全国の指導者たちの胸に共通する道場生への愛情、空手道への情熱を溢れ出させた。一気に賛同者が増え、大ムーブメントへと発展を続けている。「全国の先生方の動画が、子ども達のやる気に少しでもつながってくれればと願います(矢倉先生)」。自宅で、親子で、手軽にできる空手道。その効果によって、子どもたちの心身ともに元気な姿を育み続けようと、原点である道場から熱く発信する。
【全国の先生方の練習紹介は、SNSで 「♯空手キッズへ愛を込めて」で検索ください】
【4/15 矢倉道場 の投稿】
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