【PLリスボン1日目】佐合尚人が五輪日本代表へ!

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五輪日本代表を事実上確実にした佐合尚人。

4月30日、ポルトガルにおいて『KARATE1プレミアリーグ2021リスボン大会』が開幕した。

今大会は東京2020オリンピック出場権獲得ポイント対象大会で、日本選手にとっては最後。すべての種目でのオリンピック日本代表を事実上確実にする選手が決まる重要な大会だ。
オリンピックが延期となり、代表選考も1年延びた。日本代表としての選手派遣は2020年の2月末から行われたプレミアリーグザルツブルク大会以来、1年以上ぶりの代表選手の試合であった。
大会初日は女子個人形、男子団体形、男子組手-60kg級、-67kg級、-75kg級、女子組手-50kg級、-55kg級の予選・敗者復活戦が行われた。
注目である日本組手の軽量級・-67kg級の五輪代表を争っていた佐合尚人、篠原浩人の両選手。今大会佐合は4回戦敗退、篠原は初戦である2回戦敗退という結果で、これにより、佐合が五輪日本代表への切符を事実上確定にした。
男子組手-60kgに出場の佐合は、4回戦で敗退。だが3回戦で強豪・エレイ(トルコ)に0ー0の判定勝ちを果たすなど僅差をことごとく粘り勝った。一つの区切りとしていた2018年の世界選手権で銀メダルを獲得、これがオリンピックへの契機となり、1つ1つの試合の勝利を積み重ねていった結果である。長年日本代表を背負ってきたベテラン・篠原の分まで五輪での飛躍を誓う。
形種目では、女子個人形の大野ひかるが決勝へ進出。久々の国際大会開催に「まずは試合があること、出られることに感謝したい」と大野。1回戦から準決勝まで2番手以降を寄せ付けないグループ首位で、2日の決勝に進出した。
また、フィリピン代表でオリンピック出場を目指す女子組手-50kgの月井隼南が、今大会で嬉しい自身初のプレミアリーグ決勝進出。決して空手大国とは言えないフィリピンから、コツコツと積み上げてついに初のファイナリストへ。現在はセルビアでの武者修行中で、その成果が現れた嬉しい結果となった。

五輪日本代表を事実上確実にした佐合尚人。

決勝進出を果たした女子形・大野ひかる。

フィリピン代表でオリンピック出場を目指す女子組手-50kgの月井隼南。嬉しい自身初のプレミアリーグ決勝進出。

5月1日の大会2日目は残り種目の予選、敗者復活戦が行われる。

【大会1日目 日本選手の成績】
女子個人形:大野ひかる 決勝進出
女子組手-50kg:宮原美穂 3位決定戦へ
女子組手-55kg:山田沙羅 3回戦
男子組手-60kg:佐合尚人 4回戦
男子組手-67kg:篠原浩人 2回戦
男子組手-75kg:西村拳 4回戦

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