6月5日(土)、連載「先生の特別授業」の取材で鹿児島県鹿児島市の「鹿児島県立甲南高等学校」を訪れました。
鹿児島市の中心部にある同校は、創立115年という歴史のある高校です。創立当初から文武両道を理念とし、県内でも有数の進学校として、また部活動(運動)では空手道部のほか、水泳、陸上、ソフトテニスなどが全国大会に出場の実績があります。水泳では、宮下純一さん(甲南高校→筑波大学)が、北京五輪男子400mメドレーリレーで銅メダルを獲得しています。
空手道部も歴史は古く、現在は鹿屋市出身の城ヶ﨑尚之先生が顧問・監督を務めています。城ヶ﨑先生は、6歳から空手を始め(常心門池田道場)、地元の公立中学校空手道部を経て、県立鹿屋高校でも空手道部で研鑽を積みました。高校在学中は全国大会への出場は叶いませんでしたが、当時は全国でも活躍していた鹿屋工業、鹿屋農業、串良商業が同じ地区にあり、「そういう強豪校に勝ちたいという目標を持ちながら練習していた」と言います。
国立鹿児島大学(理学部)に進学後は、アイスホッケー部に入り空手から離れましたが、鹿児島大学大学院を経て平成9年に鹿児島県の教員(数学科)に採用され、初任地の大島高校(奄美大島)にて空手道部の顧問となり、再び空手道の世界に戻りました。
以降、大島工業高校、錦江湾高校、国分高校を経て平成29年に甲南高校へ異動、空手道部の顧問・監督に就任し(1年間は当時の高体連専門委員であった中須康文先生とともに指導)、現在に至ります。
部活の指導者になってからは、特に競技面では高校から入部した生徒をいかに育て、県内の強豪校と戦うチームを作るかを念頭において指導。審判員の資格も取り、自身の指導力向上に努めています。
平成15年からは県高体連空手道専門部の専門委員として県高体連の大会運営等に携わり、また平成24年からは専門委員長として県大会はもちろんのこと九州大会などの運営面でも活躍しています。本年4月からは、九州高体連空手道専門部の専門委員長に就任、さらに鹿児島県空手道連盟の副理事長にも就き、高体連のみならず県全体の空手道の普及・競技力向上への一翼を担っています。
甲南高校は、今春の全国高校選抜(東京)では、男子個人形・女子個人形・男子団体形に出場。そして先日行われた県総体の結果、夏の富山インターハイには男子個人形・女子個人形で出場します。
城ヶ﨑先生にご自身の空手歴、指導歴、指導法、今後の展望などをお聞きしました。
詳細は6月23日発売のJKFan8月号に掲載します。
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城ヶ﨑尚之先生
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今夏のインターハイ男子個人形に出場する神田海碧選手
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今夏のインターハイ女子個人形に出場する林美里選手
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空手未経験の1年生には上級生が丁寧に指導
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日々の練習は、ほぼ部員達がメニューを考えている
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鹿児島県立甲南高校空手道部の皆さん