12月17日(金)、連載「先生の特別授業」の取材で京都市左京区の「学校法人京都精華学園 京都精華学園中学校・高等学校」を訪れました。
京都精華学園は、1905(明治38)年に精華女学校として創設されたことに始まり、本年で創立116年を迎えた歴史のある学校です。2016年からは男女共学校としてスタートし、京都精華女子中学校・高等学校から京都精華学園中学校・高等学校に改称し、2018年には新校舎が完成しました。
同校は長く女子校だったために空手道部はありませんでしたが、男女共学化となり、また現顧問の袖山 響(そでやま ひびき)先生が同校に入職するのと時を同じくして2018年4月に空手道部が創設されました。
大阪市出身の袖山先生は、3歳から当時の日本空手協会鶴見支部(杉本孝徳先生)で松濤館流の空手を始めました(兄が先に始めていたことがきっかけ)。小学生の時には空手協会の近畿地区大会の組手で優勝の実績があります。
強豪・浪速高校から京都市の佛教大学へ進学し、ともに空手道部で研鑽を積みました。
浪速高校時代は、団体組手の正式なレギュラーメンバーにはなれませんでしたが、今井謙一監督のもと、高校空手ではトップレベルの練習についていき、そこで培った経験は現在の指導法に大いに役立っていると話します。佛教大学空手道部では、団体組手のメンバーとして全日本大学選手権に出場、4回生の時は副主将を務めました。
大学卒業後は、京都市内の京都両洋高校で非常勤講師として1年間勤務の後、京都精華学園中学校・高等学校に入職。常勤講師を経て現在は教諭として勤務しています。また、学園のバックアップもあり入職した年に空手道部が創設され、顧問となり現在に至ります。
空手道部顧問に就任後は、〝部活はあくまでも教育活動の一貫〟を指導の柱に、「周りに感謝の気持ちを持ち、一人一人が強い意志と目標をもって挑戦しよう!!」をテーマに日々指導しています。競技面では、強豪他校に肩を並べるためには「練習するのみ!」の観点から、土日には集中的に練習時間を確保しています。当初は4名で始まった部員も4年目の本年は中学・高校合わせて37名の部員となり、袖山先生の指導力アップとともに実績のある経験者も増え、昨年から全国大会に出場するようになりました。
同校は、今春の全国高校選抜大会には、男子団体形・女子団体形・男子個人形で出場しました。また、8月に行われた第29回全国中学生空手道選手権大会(全中)では男子団体組手・男子団体形・男子個人形・女子団体形で出場しました。
現在、特に高校の部員は、来春の全国高校選抜大会を目標に日々練習に励んでいます。(来春の地元京都で行われる「未来くん杯全中選抜大会」には、複数名の出場が決定)
袖山先生にご自身の空手歴、指導法、今後の展望などをお聞きしました。
詳細は2022年1月21日発売の「JKFan3月号」に掲載します。
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