12月22日(水)、「あなたのまちの空手道場探訪」の取材で「紘武会(こうぶかい)」(代表:小野寺兼士先生)を訪れました。
紘武会は、宮城県石巻市(旧桃生郡桃生町)出身の小野寺兼士先生によって2017年に設立された、比較的新しい道場です。
小野寺先生は、4歳から父親が指導していた松濤館流の道場に入門し空手道を始めました。持ち前の運動能力の高さを生かして入門直後から空手にすぐに順応。小学校・中学校在学中は組手・形ともに会派の全国大会に出場し、特に中学時代は1年と2年次に個人形で優勝しました。
高校は、茨城県の強豪・水城高校に進学し、大内寿文監督の指導のもと3年次の山梨インターハイでは個人形で第3位に入賞した実績を持ちます。
大学は、郷里の宮城県仙台市の東北福祉大学に進学し空手道部に入部。大学在学中は全日本学生選手権個人形でベスト8が最高でした。「空手は高校時代に完全にやり切って、燃え尽きました」(小野寺先生)。
卒業後は祖父の営む社寺建築の会社に就職し、宮大工の見習いをしながら、自身の育った松濤館流の道場で子ども達の指導を行い、指導に関する基礎を学びました。その後、仕事では宮大工・堂宮彫刻師として一本立ちし、2017年には自らの道場・紘武会を創設、宮城県空手道連盟に加盟しました。
紘武会では、道場創立以来「虚心坦懐(素直な心で何事にも望むこと)」をテーマに、指導者と父兄が気持ちと力を合わせて、子ども達の成長をサポートし心を強くする環境作りを徹底する様に指導しています。その上で、小野寺先生をはじめ関東・関西の大学で研鑽を積んだ優秀な指導員が、道場生それぞれの目標やレベルに合わせながら稽古をさせるなど、技術的にもレベルアップを図ってきました。
競技面では、道場創設5年目と歴史が浅いために全空連の全国大会では優勝者はまだ出ていませんが、本年の第29回全国中学生空手道選手権大会(全中)では2名の選手(髙橋瑠菜さん・佐藤舞和さん)が出場。また、来年2月に地元宮城県で開催される第1回全日本少年少女空手道選抜大会に出場が決定するなど、競技でも活躍できる選手が育っています。
小野寺先生に、ご自身の空手歴や指導法、今後の展望などお聞きしました。
詳細は1月21日発売(2022年3月号)に掲載します。
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