4月27日(水)、「あなたのまちの空手道場探訪」の取材で「柏悠会」(会長:後藤重孝先生、顧問:加藤賢治先生、指導者代表:大西祐貴先生)を訪れました。
柏悠会は、北海道北見柏陽高等学校空手道部の卒業生によって、2016年に設立された比較的新しい道場です。
指導者代表の大西祐貴先生は、北見柏陽高校OBで、在学中は当時の熊谷顕一監督(現・北海道高体連空手道専門部副委員長)の指導のもと1年次の全国高校選抜(和歌山)では団体組手と団体形で出場した実績を持ちます。
大学は、強豪・帝京大学(医療技術学部スポーツ医療学科)に進学し空手道部に入部。香川政夫師範のもと、基本を重視する稽古法を習得し、現在の指導に生かしています。競技面では関東学生体重別でのベスト8が最高でしたが、4年次には部の主務を務め、部活を円滑に運営するための役割を担いました。「1年間、香川師範にほとんど同行していました。主務をやったおかげで、現在の道場を運営するノウハウの一部を習得できたのだと思っています」(大西先生)。
卒業後は、地元北海道に戻り、3年間公立中学校で講師を務め、3年目の夏に北海道教員採用試験に合格しました。初任の網走市立呼人中学校を経て、現在は北見市立北中学校にて保健体育科の教員として勤めながら、空手道の指導を行っています。
柏悠会では、地域に根付いた道場になれるよう取り組んでいます。「空手道を通じて強くなることも大切ですが、それ以上に空手道を通した学びが大切です。空手道が好きな子がしっかりと稽古に打ち込める環境を作りたいと思っています。そのために、柏悠会をベースにして、小学校、中学校、高校段階で空手道に打ち込める環境を整えていきたいです」(大西先生)。
その上で、大西先生をはじめ、北見柏陽高校OBを中心に道内外の大学で研鑽を積んだ指導員が、道場生の成長段階に合わせながら基本を重視し形と組手の稽古をバランスよくさせるなど、技術的にもレベルアップを図っています。
道場創設6年目と歴史が浅いために大きな戦績はありませんが、中止となった本年2月の第1回全日本少年少女空手道選抜大会には6名の選手が出場予定など、競技でも活躍できる選手が育っています。
また、柏悠会では例年、保護者会に協力してもらい周年記念行事等を企画するなど、保護者の方との親睦を深めています。さらに、空手道の理解を深めるために今年度から「大人のための空手道教室」を開設しています。
大西先生に、ご自身の空手歴や道場の沿革、指導法、今後の展望などお聞きしました。
詳細は5月23日発売(7月号)に掲載します。
【アマゾンの売れ筋ランキング!】