6月21日(火)、連載「先生の特別授業」の取材で愛媛県松山市の「愛媛県立松山工業高等学校」を訪れました。
松山工業高校は、1909(明治42)年に松山市立工業徒弟学校として開校した愛媛県内でも歴史のある県立工業高校で部活動が非常に盛んです。
中でもバレーボール部、ソフトボール部、ボクシング部などは、全国大会出場の常連です。空手道部は1960(昭和35)年に創部され、数多くのOB・OGを輩出。2017年に愛媛県で開催された「愛顔(えがお)つなぐえひめ国体空手道競技」にて監督を務めた稲葉洋一氏をはじめ、OB・OGは多方面で活躍しています。
現在は松山市出身で同校OBの若谷 卓先生が顧問を務めています。若谷先生は、小学1年生の時に空手道を始めました(糸東会松空館・(故)松本千年先生)。「道場では、基本重視の厳しい稽古でしたが、松本先生に上手くできたことを褒められることで空手道を楽しく感じました」(若谷先生)。
松山工業高校に進学後は空手道部(松本先生が外部指導者として指導)に所属し、3年生の時には、松山工業高校初の団体組手でインターハイに出場、また国体にも少年男子組手で出場した実績を持ちます。
大阪の大阪工業大学に進学後も空手道部に入り、谷浩師範に空手道の基本はもちろん、歴史や奥深さなどを学んだといいます。大学在学中は、全関西大学選手権などで活躍しました。また、空手道に没頭しつつも学業は怠らずに教職課程を履修し教員免許を取得しました。
大学卒業後は、地元に戻り民間企業に勤めていましたが、入社4年目に高校時代の担任から、教員採用試験を受けることを強く勧められ、一念発起して教員採用試験(工業科)を受験し合格しました。
初任は、県立東予高校へ赴任し、3年間空手道部の副顧問として活動し、2013年に松山工業高校に異動となり、空手道部顧問に就任し現在に至ります。
部活の指導者になってからは、「空手道を通じて人格の完成を目指し指導しています。また、幸い本校は多くの運動部が全国で活躍しておりますので、空手道の技術だけではなく様々な競技の先生からアドバイスをもらっています」と若谷先生。また、審判員の資格を取得し、審判技術の向上、自身の指導力向上に努めています。
同校は、今夏の地元愛媛で開催されるインターハイ(四国中央市)には、男女団体組手、男子個人組手、男子個人形の4種目で出場を決め、大会に向けて意気が上がります。
若谷先生にご自身の空手歴、指導歴、指導法、今後の展望などをお聞きしました。
詳細は7月23日発売のJKFan9月号に掲載します。
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