7月8日、9日にアメリカで開催された「ワールドゲームズ」空手競技大会。夏季五輪の翌年に開催する国際総合競技大会「ワールドゲームズ」。空手は世界選手権メダリストや世界ランク上位者を中心に推薦された各種目8名のみが出場する、世界のトップ選手のみの試合となる。
個人戦のみ12種目、41の国と地域から94名の選ばれし選手が出場した。
■本一将 ダミアン下し世界一
4選手が出場した日本選手団で、男子形の本一将(AGP)が金メダルを獲得した。
本は決勝でスペインのダミアンと対戦。ガンカクで26.6点を記録、ダミアンのスーパーリンペイの26.26点を上回り勝利した。オリンピック銀メダリストを相手に、ワールドゲームズの決勝での勝利。確かな強さを世界に示した。
本は、全競技の日本代表が集結したワールドゲームズ壮行会では、日本選手団を代表して選手宣誓を行なった。日の丸の誇りを強く抱き臨む大会での優勝での優勝だった。これで今年はプレミアリーグ優勝、ワールドゲームズでの世界一と加速。さらに現在プレミアリーグの年間ランキング世界1位と、存在感を示している。
■大野ひかるが銀メダル、宮原美穂が銅メダル
女子形では大野ひかる(大分市消防局)が出場。大野はプレミアリーグを転戦して己を高め、現在プレミアリーグ年間ランキング世界1位をゆく。
今大会、予選リーグでは開催国・アメリカ代表の國米櫻や香港のグレースら強豪に快勝、準決勝も相手に1.3点近い大差をつけて勝利した。決勝では、オリンピックチャンピオンのサンドラ(スペイン)にスーパーリンペイで挑むが、惜しくも敗れ銀メダルとなった。
組手陣では、女子組手-50kgの宮原美穂(帝京大学職)が銅メダル。前回2017年大会に続きワールドゲームズ2大会連続のメダルを獲得した。
男子組手-67kgの中野壮一朗(イーギャランティ)は、リーグ戦敗退の悔しい結果となった。ライバルである五輪王者のスティーブン(フランス)が欠場した今大会、着実に結果を残したかったところだろう。再起に期待したい。
Photo by = Gökhan Taner(http://gokhantaner.com/)
【日本代表結果】金1銀1銅1
男子形:本一将(AGP)金メダル
女子形:大野ひかる(大分市消防局)銀メダル
女子組手-50kg:宮原美穂(帝京大学職)銅メダル
男子組手-67kg:中野壮一朗(イーギャランティ)グループリーグ敗退
【大会結果詳報】
https://twg2022.com/results/
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