2023年12月16日(土)、福岡県久留米市のハイネスホテル久留米にて、日本空手道修武会創立60周年記念式典が盛大に開催されました。
日本空手道修武会は昭和38(1963)年4月、現会長の野上修一先生(全日本空手道連盟9段位・範士、日本空手道連合会会長)が、京都市の大谷大学を卒業と同時に福岡県吉井町(現・うきは市)の武道場にてわずか5~6人の道場生でスタートしたことに始まります。
昭和41(1966)年4月には、久留米工業学園短期大学(現・久留米工業大学)が開校。開校と同時に野上先生の教え子が入学し空手道部が発足、一気に多くの部員が集まり、野上先生は片道40kmの道のりを50ccのバイクで空手道部の指導に通ったといいます。
その後、昭和44(1969)年の田主丸修武館の創設を皮切りに、以後、九州各地に支部道場が次々発足し、現在修武会は九州全域に17の支部道場を持つに至っています。
また、昭和48(1973)年に本部道場を建設し、翌49(1974)年には福岡県空手道連盟に加盟しました。その後も、道場での稽古のほか、他道場との練習会や大会を通しての小・中・高生らの育成、技術力向上などに努めてきました。
60周年記念式典には、九州内外から120名が出席。田主丸修武館館長の西村繁氏の開会のことばに始まり、来賓代表挨拶は福岡県空手道連盟会長の藤本顕憲氏が行いました。また、教え子代表として全日本ナショナルチーム監督・近畿大学工学部空手道部監督の松元和昭氏が、「野上先生の教え子としての誇りを胸に、今後も日本、世界で戦っていきたい」と挨拶しました。
挨拶に立った修武会会長の野上先生は、「昭和38年、大学卒業と同時に地元で道場を開いて早や60年です。現在は歳を取り、体力も衰え、記憶もあいまいなところもありますが、、、酒が入るとよみがえる(会場爆笑)。今後も体力・気力の続く限り、“生涯稽古”を貫き、微力ながらも空手道に貢献したい」と述べました。
祝宴では、60年の歩みを紹介する記念ビデオの上映、各支部道場紹介へと進み、万歳三唱は修武館香山研修道場長の林隆雄氏が行いました。福岡県空手道連盟副会長の新野豊文氏の閉会のことばで式典は締めくくられ、修武会創立60周年記念式典は盛況の中、滞りなく閉会となりました。
日本空手道修武会創立60周年記念式典の模様は、JKFan2024年3月号(1月23日発売)に掲載いたします。
(寄稿・写真=提供)
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