★データ・映像活用でトップ技術を深く理解★
2024年の全日本選手権の男子組手で初優勝した嶋田力斗選手が、12月22日、静岡でセミナーを開催。このセミナーには、参加者がより刺激を受け、技を深く習得するための工夫が盛り込まれていた。
嶋田選手の得意技である「刻み突き」に特化、おもに中学生以上を対象に、少人数による2部制での進行であった。
1部では、空手アナリストの大徳紘也氏による情報講習を実施。ここでは、世界のトップ選手から小中学生までのデータを集め分析する大徳アナリストが、突き技の傾向を公開。加えて、手軽にできるデータ分析の仕方も紹介した。
さらに嶋田選手の試合映像を見て参加者と気づいたことを話し合う。参加者は熱心にメモをとり、また大徳アナリストからの質問に答えるなどして考えを深めた。1部の講習の中で、嶋田選手も自分の動きに新たな発見をしていた。
2部は、嶋田選手による技術セミナーを実施。1部で映像を見て話し合った内容をもとに、2部では嶋田選手本人が、自身が意識する刻み突きのフォームなど、重要ポイントを参加者に説明した。参加者は、身体を動かして嶋田選手の技術習得に努めた。
★イメージと身体の動きのすり合わせから、自信をつかむ★
技術セミナー中、時折嶋田選手がスタジオの鏡を活用したり、大徳アナリストが参加者の動きを動画撮影しディレイ再生するシステムを導入。参加者が、自身のイメージと身体の動きをより近づけていくための見返す機会を多く作った。鏡に映った姿や動画を見て、嶋田選手が解説をするなどして、セミナーが進められた。
今回のセミナー内の工夫は、嶋田選手と大徳アナリスト2人のこだわりである。データ活用で必要な動きを発見、理解し、練習では映像活用でイメージと身体の動きをすり合わせることで、嶋田選手は成長のきっかけを掴んだ。そして自信を持つきっかけにもなり、2024年の嶋田選手の好成績の一助となった。2人の経験から、参加者にとってより有意義なものとなるよう、伝え方を考えて入念に準備をし、このようなスタイルとなった。
2025年、年明けからプレミアリーグの連戦、そして秋には世界選手権へ挑む嶋田選手。日本一となって直後というタイムリーな機会に、参加者も満足度の高いセミナーとなった。
この投稿をInstagramで見る
KARATE WORLD TV [Youtube]