ドイツ国ラベンスブルグ市サマーキャンプ報告
中南米指導を終え、先生方とは別れ一路ヨーロッパはチューリッヒ空港につきドイツ入りしたところ、何とスーツケースが出てきません。問い合わせたところまだマイアミにあるとのこと。仕方なくスイスエアーラインよりお詫びの一泊セットを頂き、ドイツでの指導に入りました。3日間パンツなしで過ごしましたが割りと快適です。
さて、ドイツのサマーキャンプのご報告申し上げます。ここはスイス、オーストリアにまたがるボーデン湖の近くの風光明媚な田舎町です。約800人の空手愛好家が集まる5日間の合宿で、今回はアメリカで大流行しているタイボウの創始者ビリー・ブランクスもジョイントし400名の申し込みがソールドアウトしました。合計1200人の合宿はスケールが大きく、受講者には世界一流のヨーロッパコーチから学べる素晴らしいスケジュールのセミナーです。
小生も地元でスターであるグンター・モアー氏から要請を受け、今年で10年目になります。ヨーロッパ人の空手道に対する真摯な態度、取り組み姿勢、高齢でもやり続ける意欲などは日本人が逆輸入すべき、武道精神でしょう。おもしろいことは子供達に気合いを入れろと言うと「キアイ」と叫ぶんですが、幾ら言っても直しません。 小生は「どうぞ宜しくお願いします」「どうも有り難うございました」と日本語で全員に指導しますが、ずいぶん多くのドイツ人が覚えてくれました。ここでは心温まる人達とのフレンドシップに感謝しながら過ごしております。
次回はアメリカはニューヨーク・レイクプラシッドよりご報告申し上げます。
福岡大学 監督 西村誠司