遠征日程 平成14年11月16〜26日(11日間)
大会会場 スペイン国マドリッド市RECINTO FERIAL JUAN CARLOS
参加者

蓮見圭一団長以下役員
計9名

前田利明監督以下コーチ
計4名

選手団
男子選手 11名
女子選手8名
計19名

総計32名

参加国 大会会場収容人数 8,000名
大会参加国    84ヶ国
遠征
スケジュール

11月16日 成田国際空港集合。結団式・空路ロンドン経由マドリッドへ

17日 午前中調整練習・午後時差調整

18日 午前中調整練習・午後時差調整・夕食は選手一同にて会食

19日 トレド町までバスにて観光。昼食は応援団主催の結団式昼食会
夕方は日本大使館にて田中大使主催のカクテルパーティー

20日 午前中調整練習・選手登録・コーチ会議・抽選会・ミーティング

21日 女子組手団体戦・敗者復活戦・男女個人形・敗者復活戦・決勝

22日 男子組手団体戦・敗者復活戦・男女団体形・敗者復活戦・決勝
   開会式

23日 男子個人組手-60・-65、女子個人組手-53・-60、男女オープン

24日 男子個人組手-70・-75・-80、女子個人組手60超級
男子個人組手80超級・予選・敗者復活戦・決勝・閉会式

25日 マドリッド発ロンドン経由にて帰国

26日 成田国際空港11:00着。閉団式・解散

内容
女子組手団体戦初日目
フランス戦での敗戦の原因は、蹴りにあると言える。フランス選手の上段蹴り、横げり中段で相手の蹴りの間合いを作ってしまい、遠い間から攻撃する所を中段突き、上段突きで極められた。日本においては、あれだけのパワーある蹴りをもらった事が無いので、先を押さえ、入り込む事が出来ない。慌てて行ったところに、相手は余裕を持って突き技を極めていた。やはり、イギリス戦でもあと少しのところなので、勝てそうだが、あと少しを何が足りないのか、はっきりと打ちだし、そのための練習を繰り返ししなければならない。また、少しでも多くの海外出稽古、海外試合を経験しなければならない。相手のリズムを知ってこその対応策である。

男子組手団体戦二日目
女子団体負けの雪辱を晴らそうと会場一番乗りで、調整に努めたが、勢いのある地元スペインに1回戦対戦となった。結果はストレート負けなので実力も及ばないが、日本チーム選手が、自分を出し切れないところに大いに反省するばかりである。日本人同士の練習で切れのある技が、出ているのに本番では出し切れない精神的な弱さを持っている。根本的な出なおし、強化の見直しの必要性を感じた。やはり、世界の(ヨーロッパ)の動き、リズムを日本選手が掴まない事にはどうしようも無い。数多くの海外試合、合宿を取り入れるべきであろう。

組手個人戦三日目
高橋の銅メダルだけに終わった。惜しい内容だったのは、志水と宮本だろう。しかし、現在の世界において、日本国選手の組手クラスレベルは、全体的に厳しい状況だと予想していたが、これほどまでに弱さを感じた日は無かった。ステップリズム・膝の柔らかさ・リラックス・飛びこむスピード・蹴りテクニック・伸びる突き・全て世界が上回っている。明日は最後の力を振り絞って戦って行きたい。

組手個人戦最終日
今回、日本チーム組手完敗である。前回女子チームは全種目メダル獲得していたので、男子が厳しいのは覚悟していたが、女子組手まで含めて、ここまで日本チームが落ちているのか、世界が成長著しいのか、次元が違うとまで思ってしまった。根本から強化のあり方、世界に対する認識を変えていかなければならない。ヨーロッパ最強の選手の動きは、以前のパワーだけの悪かろうの突き蹴りとは違って成長していると思う。組手コーチとして大いに反省し、この事実を把握し、今後の日本チーム強化に努力して行きたい。


成果・結果
女子組手団体戦(宮本・小笠原・高橋・岩切) 試合結果 第5位 
男女形個人戦(若井・片田) 試合結果 男女ともに優勝!!
男子組手団体戦(志水・森・金澤・藤村・土佐・水月)試合結果 1回戦敗退
男女団体形 試合結果 女子 準優勝 男子 優勝
男子個人組手−60kg級(今井謙一) 2回戦負け
男子個人組手−65kg級 (藤村卓樹) 2回戦負け
女子個人組手−53kg級 (宮本佐知子) 4回戦負け
女子個人組手−60kg級 (高橋優子) 第3位
男子個人組手オープンクラス (志水亮介)4回戦負け
女子個人組手オープンクラス (岩切加奈子) 1回戦負け
男子組手個人戦−75kg級 (森 敏浩) 1回戦負け
男子組手個人戦−80kg級 (水月 晃) 2回戦負け
女子個人組手60kg超級 (小笠原万記)1回戦負け
男子個人組手80kg超級 (金澤伸明)1回戦負け


種目 優勝 準優勝 第三位
男子個人組手-60Kg級 D.Dovy (BEN) C.Boulesname(FRA)

P.Newby(ENG)

H.Rouhani(IRI)

男子個人組手-65Kg級 G.Kotaka(USA) L.Boskovic(GER)

A.Calzola(ITA)

M.Amozadeh(IRI)

男子個人組手-70Kg級 G.Di Domenico(ITA) G.Lefevre(CRO)

M.Hammou(FRA)

O.Vazquez(ESP)

男子個人組手-75Kg級 I.Leal Reglero(ESP) J.Modamivishikaei(IRI)

K.Cakir(GER)

I.Sen(TUR)

男子個人組手-80Kg級 Y.Bailon(FRA) D.Sabanovic(NED)

M.Zivkovic(YUG)

Z.Celik(TUR)

男子個人組手+80Kg級 L.Walters(ENG) A.Guerunov(Rus)

J.Tucek(CZE)

S.Balde(FRA)

男子個人組手OPEN級 P.Stojadinov(YUG) D.Devigili(AUT)

K.Papadopoulos(GRE)

K.Farmadin(SVK)

男子団体組手 SPAIN ENGLAND

ISRAMIC REPUBLIC OF IRAN

FRANCE

女子個人組手-53Kg級 K.Knuehmann(GER) M.Nanni(ITA)

S.Anghel(ROM)

N.Mecheri(FRA)

女子個人組手-60Kg級 N.Leroy(FRA) I.Hannachi(TUN)

Y.Takahashi

A.Witteborn(GER)

女子個人組手+60Kg級 E.Au(USA) Z.Klima(HUN)

L.Ribeiro(BRA)

L.Fischer(FRA)

女子個人組手OPEN級 S.Peric(YUG) T.Scholtes(LUX)

R.Minet(ITA)

P.Supramaniam(MAS)

女子団体組手 SPAIN FRANCE

ENGLAND

TURKEY

男子個人形 T.Katada J.Hernandez Alonso(ESP)

A.Diaz(VEN)

K.Abd Elhamid(EGY)

男子団体形 JAPAN SPAIN

CROATIA

ITALIA

女子個人形 A.Wakai M.Szkudlarek(FRA)

M.Remiasova(SVK)

Y.Sanchez(VEN)

女子団体形 FRANCE JAPAN

SPAIN

ITALY


国別メダル取得数
国名 合計
FRANCE 3 3 5 11
SPAIN 3 2 2 7
JAPAN 3 1 1 5
YUGOSLAVIA 2   1 3
UNITED STATES OF AMERIA 2     2
ITALY 1 1 4 6
GERMANY 1 1 2 4
ENGLAND 1 1 2 4
BENIN 1     1
ISLAMIC REP. OF IRAN   1 3 4
CROATIA   1 1 2
AUSTRIA   1   1
LUXEMBURG   1   1
TUNISIA   1   1
NEDERLANDS   1   1
HUNGARY   1   1
RUSSIA   1   1
TURKEY     3 3
VENEZUELA     2 2
SLOVAKIA     2 2
EGYPT     1 1
GREECE     1 1
MALAYSIA     1 1
ROMANIA     1 1
BRAZIL     1 1
CZECH REPUBLIC     1 1
合計 17 17 34 68