内容
女子組手団体戦初日目
フランス戦での敗戦の原因は、蹴りにあると言える。フランス選手の上段蹴り、横げり中段で相手の蹴りの間合いを作ってしまい、遠い間から攻撃する所を中段突き、上段突きで極められた。日本においては、あれだけのパワーある蹴りをもらった事が無いので、先を押さえ、入り込む事が出来ない。慌てて行ったところに、相手は余裕を持って突き技を極めていた。やはり、イギリス戦でもあと少しのところなので、勝てそうだが、あと少しを何が足りないのか、はっきりと打ちだし、そのための練習を繰り返ししなければならない。また、少しでも多くの海外出稽古、海外試合を経験しなければならない。相手のリズムを知ってこその対応策である。
男子組手団体戦二日目
女子団体負けの雪辱を晴らそうと会場一番乗りで、調整に努めたが、勢いのある地元スペインに1回戦対戦となった。結果はストレート負けなので実力も及ばないが、日本チーム選手が、自分を出し切れないところに大いに反省するばかりである。日本人同士の練習で切れのある技が、出ているのに本番では出し切れない精神的な弱さを持っている。根本的な出なおし、強化の見直しの必要性を感じた。やはり、世界の(ヨーロッパ)の動き、リズムを日本選手が掴まない事にはどうしようも無い。数多くの海外試合、合宿を取り入れるべきであろう。
組手個人戦三日目
高橋の銅メダルだけに終わった。惜しい内容だったのは、志水と宮本だろう。しかし、現在の世界において、日本国選手の組手クラスレベルは、全体的に厳しい状況だと予想していたが、これほどまでに弱さを感じた日は無かった。ステップリズム・膝の柔らかさ・リラックス・飛びこむスピード・蹴りテクニック・伸びる突き・全て世界が上回っている。明日は最後の力を振り絞って戦って行きたい。
組手個人戦最終日
今回、日本チーム組手完敗である。前回女子チームは全種目メダル獲得していたので、男子が厳しいのは覚悟していたが、女子組手まで含めて、ここまで日本チームが落ちているのか、世界が成長著しいのか、次元が違うとまで思ってしまった。根本から強化のあり方、世界に対する認識を変えていかなければならない。ヨーロッパ最強の選手の動きは、以前のパワーだけの悪かろうの突き蹴りとは違って成長していると思う。組手コーチとして大いに反省し、この事実を把握し、今後の日本チーム強化に努力して行きたい。
成果・結果
女子組手団体戦(宮本・小笠原・高橋・岩切) 試合結果 第5位
男女形個人戦(若井・片田) 試合結果 男女ともに優勝!!
男子組手団体戦(志水・森・金澤・藤村・土佐・水月)試合結果 1回戦敗退
男女団体形 試合結果 女子 準優勝 男子 優勝
男子個人組手−60kg級(今井謙一) 2回戦負け
男子個人組手−65kg級 (藤村卓樹) 2回戦負け
女子個人組手−53kg級 (宮本佐知子) 4回戦負け
女子個人組手−60kg級 (高橋優子) 第3位
男子個人組手オープンクラス (志水亮介)4回戦負け
女子個人組手オープンクラス (岩切加奈子) 1回戦負け
男子組手個人戦−75kg級 (森 敏浩) 1回戦負け
男子組手個人戦−80kg級 (水月 晃) 2回戦負け
女子個人組手60kg超級 (小笠原万記)1回戦負け
男子個人組手80kg超級 (金澤伸明)1回戦負け |