2004第1回和道会特別強化合宿 指導語録
初日 2005年1月27日 場所:福岡大学空手道部道場記載者:福岡大学空手道部 部員 安西・寺崎
■2005.1.27(木) 和道合宿 初日
今日のテーマ-いつも自然体で常に外をとることを意識する-
強化合宿初日は、まず初めに西村監督によるプライオメトリックトレーニングをし、次に村瀬先生による基本、ひざのゆるめ方、軸の取り方をしました。練習内容&ポイント 村瀬先生編
基本練習 その場突き 移動基本- 重心は真ん中にひざをゆるめて突くということを意識!
組手の練習 構えの基本
軸をしぼり自分の正中線の前に手を置き前足を相手に向け相手の目をよく見る。←これにより相手の攻撃を9割防ぐことが出来る。
- 相手の目をしっかり見て自分の正中線に前の手を置く。
- 相手が出てきたとき、下手に相手の動きに反応してさばくと正中線がくずれてしまうので構えをくずさず自分の正中線にきた突きだけに反応するよう意識する。
- 体全体の力を抜き、突く時ける時だけ力をいれる。
- 最後に一発目が重要で、この最初の一発目で自分が出るのか引くのかを瞬時に判断できるように意識する。
組手における心構え
いつも自分の有利な体勢にもっていくことを意識する。自分は格闘技をやっているのだから常に攻める、引いたら負けるということを日頃の練習から意識して自分をふるいたたせる。 ■2005.1.28(金) 和道強化合宿 第二日目
強化合宿二日目は、西村監督によるミドルパワー養成の筋力トレーニング、ランニング、芦原先生と村瀬先生による基本と組手練習をしました。練習内容&ポイント 芦原先生編
基本練習- 最初はゆっくりと形づくりをする。
- 腰を回すのではなく体全体を前にぶつける感じで突きをつく。 組手応用
- 体全体を相手にぶつける感じでまっすぐに突っ込んでいく気持ちが大切!
- 当たり負けをしない頑丈な体作りが大切!
体重が同じ人と体をぶつけるような押し合いをしてみる。←これにより突きの感覚をつかむ。
村瀬先生編 PART2
呼吸の大切さ呼吸を止めたままではひざがゆるまず突きがのびない! 吐きのリズムが大切である。←これを覚えることで試合でのスタミナの切れない体ができる。 人間の肺は息をはくと必ず自然に空気は入ってくるので、息をはくことを意識する。自分の体に息をはくことを意識づけるためには声を出すことが最も有効な方法である。
■2005.1.29(土) 和道合宿 三日目
強化合宿三日目は、芦原先生による基本、指定選手の選考会、村瀬先生による組手練習、西村監督によるコンビネーションからの崩しをしました。練習内容&ポイント
- 前拳を正中線と考え、前に突き出すように進む。
- 相手を倒せる突きを出せるかどうかは後ろ足のけりにのれるかに掛かっている。
- 姿勢は、まっすぐ!
- 相手を受ける場合は、常に相手の真ん中を取れば、カウンターが出来る。
- 技は、一発目が勝負である。一発目がきちんと出ればあとは、はきのリズムで技は何発でもでる。
- 前拳で下から相手のひじあたりを当てて押す。
選考会後のアドバイス
芦原先生編
- 自分の得意技を作り、試合で多用する。
- 試合の反省をする。(相手のよかった技など)
- 前拳で相手をコントロールする。
- 自分の組手をする。
村瀬先生編
- 勝っても負けても自分の組手をする。
西村監督編・世界大会を意識してのアドバイス
- 掴み合いで「止め」の合図を待っているシーンが多いが、すかさず「崩し」「足払い」を多用すること。
- 単発技が多いので、連続技を出せるようにリズムをつくり攻め、決め所での技の伸びを身に付ける。
村瀬先生編 PART3
- 相手のリズムに乗らない。常に自分のリズムで動く。力を抜く。
- 中段は相手より先に出る事が大切。
- 前拳は前に立てておくだけ。受けてはダメ!
- 間合いの出し入れと肘を締めるのがポイント。
- 前拳でつくときは、相手の肩から顔にあてるイメージ
- 構えたら必ず狙いに行くこと!←これがみんな決定的に足りない部分である。
西村監督指導 『崩し』バリエーション
- 突いたときに、前足が逃げるとダメ。相手の正中線に入れる。
- プレッシャーをかけ、下がったときに後ろ足をカットする。
- 足で刈るとゆうよりは、ヒザを使って崩すのがポイントである。
- 崩した時に突くときは、その場で突くのではなく、ヒザを落としてしっかり突く。
■2005.1.30(日) 和道合宿 最終日
強化合宿最終日は下半身のミドルパワーの筋力養成のトレーニング、村瀬先生指導による組手練習をしました。村瀬先生編 PART4
- 軸の上から蹴る。
- 突き同様背すじをまっすぐ、まがると肺に空気が入りにくい。
- 目線を落とさない。
- インパクトにスナップを持っていく。
- 常に五、六発たたくつもりで相手に向かっていく。
- 吸わない呼吸が長時間組手ができる秘訣である。
- 手突きをしない。{突いたときに体をもっていく}
総括 第1回特別合宿において 西村より
- 8月のワールドカップ大会に向けて、高いところに目標設定を置き、現時点での何をすべきか(基礎体力向上・空手技術・国際大会分析など)の自己分析を出来る選手になってもらいたい。
- 指定選手は、所属団体先の練習目的達成もあるが、8月の和道世界大会優勝という特別な環境において、和道日本代表のチームワークも含めて「優勝」「熱き闘争心」のモチベーションを持ってもらいたい。
- 大切な和道会の予算を使用する毎月の強化合宿は全日本ナショナルチームよりも勝る、素晴らしい環境づくりをしていただいているという感謝の念を持ち、学んだ全ての事を地元に持ち帰り、一日も欠かさず反復・練習をすべし。改革・変化を期待する。