6月6日、スイス政府の集会規制緩和を受け、和道会海外支部の練心館本部が稽古を再開しました。
(※残念ながら、スイスはここ数週間で感染数が再び増加傾向にあります)
練心館本部は1978年に、スイス東部のヴァインフェルデンという小さな町に設立されました。
館長のロベルト・ダヌビオ(Roberto Danubio)先生は、イタリア出身で、全日本空手道連盟和道会七段位。昨年亡くなった大上眞吾先生(スウェーデン在住、東大拳法会)に、10年にわたり教えを受けました。
ロベルト先生が、スイスで道場を開いたのは、ひとえに空手への情熱からです。設立から20年以上が経ち、現在、180名以上の道場生が稽古に励んでいます。
5歳から習い始める子どもたちが多いのは、親御さんたちが、礼儀作法や生涯を通しての鍛錬など、ロベルト先生の哲学を高く評価しているからです。 ロベルト先生は毎日、指導にあたっており、大人の道場生向けに週3回のコースがあります。
ロベルト先生の奥様・エベリーナ先生は、老人施設で働きながら、主に子どもたちの指導をされています。 「子どもたちに教えるのは忍耐も必要になりますが、子どもたちが空手を通して前向きに成長していくのを見るのは楽しみ」と語ります。
ロベルト先生は、武道と日本文化への関心が高く、日本へも度々訪れています。
故・高木秀穂先生にも教えを受けました。
2009年、ロベルト先生は空手の技術書を出版、以来、ヨーロッパ諸国で空手の指導に当たっています。
「空手を教えるのは楽しいことです。これまで培ってきた経験と、和道会から学んだ知識と技術を伝承することができたら嬉しい」と語っていました。
指導をされる館長のロベルト・ダヌビオ(Roberto-Danubio)先生