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  テーマ:ブロックと「崩し」

日本人選手のテクニックの中で、不足しているのが受けである。海外での試合は当たりが強く、蹴りも多用される為きちんと受けないとダメージが残る。特に攻撃後にノーガードの残心を取る為に良くやられている。そのためにも受けのバリエーションを紹介。次に海外試合ではニュールールに伴い、絡みあってもつれた場合、3秒間「止め」を遅くして見るようになったので、「崩し技」「離れ際の技」「足払い技」など多用される試合内容になってきている。今年から国内試合に反映されるので日本人選手にも積極的に使ってもらいたい。

  受けの基本及びバリエーション

(1) 相手の攻撃を流す受けの基本技 (上段及び中段突きに対して)
(2) 相手の攻撃に対して転移しての受け
(3) 相手の攻撃に対してサイドの受け
(4) 自分の攻撃の後のブロック
(5) 緊急時の両手ブロック(その場にて、体を捌いて、入れ替えて)
(6) 回し蹴りに対するキャッチ&アタック
(7) 前蹴りに対する吸い込み&アタック

  足払い技

(1) 基本となるイン&アウトの足払い
(2) 吸い込みの足払い
(3) フェイントの足払い
(4) 後ろ足カットの足払い

  「崩し」技
(1) 中段突き攻撃からのインの崩し
(2) 逆体からの崩し
(3) 相手の上段突きに対するインからの崩し
(4) 攻めてのアウトからの崩し
(5) 相手の上段突きに対する足払い崩し
  *全ての練習する受け、足払い、崩しを、体得した後は、攻撃を加えることを更に行なう。
受けを行なえる選手はガードが高いスタイルを維持していると言える。特に攻撃後引き拳を脇まで取り、相手の間合いに居る事は、危険である。受けだけの受けにならず、攻撃の為の受けとして貰いたい。「崩し」はお互いに?み合ってしまえば、掛ける事は難しいし、柔道のような腰から上に乗せての投げは反則である。また、わざわざ崩しだけに行くのではなく、空手技との融合を心掛けたい。
  全日本ナショナルチームコーチ・福岡大学空手道部 監督
西 村 誠 司
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