|
|||||
第20回ドイツ国サマーキャンプ体験記 国分利人
|
2日 朝、体育館でモア先生のレッスンを見る。モア先生は夜のイベント(毎晩何処かでパーティーをして合宿を楽しく盛り上げているそうだ)が効いているのか、皆でお互いにマッサージしたり、腕組ダンスの様なアップをしたりとストレッチが多かった。合宿の後半だからそれもOKだろう。西村先生の茶帯レッスンはストレングスの練習と基本と移動。最後にフリーをやった。KJCセンターで昼食をとっていると、モア先生が登場して「国分試合に出れないか」と。モア先生に頼まれたら断れないじゃないですか!!その瞬間、麻酔を打って試合に出場する事が決定した。一度切れた精神の緊張の糸はそう簡単に繋がらない!西村先生の相手役をお払い箱になった安堵感から一転深い谷間に突き落とされたと言うと大袈裟だろうか(確かにそれは大袈裟だ)。麻酔を打ってまで試合に出たことも無かったから「大丈夫なのだろうか・・・」という気持ちが大きかった。暗い気持ちでホテルに戻った。 西村先生は定番のマッサージ。内田先輩とBUDOガラについて話した後、西村先生のトレーニングに付き合う(トレーニングアドバス)。 一旦ホテルに戻り、7時にBUDO GALに出かける。バックステージはいろんな団体でごったがえしていた。少林寺やらムエタイ、その他日本ではあまり見ないようなものもあったりして外国ならではであった。バックステージで麻酔を打ってもらったが怖くてアップどころではない。そうこうする内に、いよいよ出番だ。結果は惜しくも4対3で負けてしまった。どんな時でも負けると悔しいもんだ。イベントも進んでそろそろ西村先生の演武が始まる頃だ。内田先輩と西村先生が着替えて準備に取り掛かる。私はビデオ係りということで観客席から西村先生の演武を見ることに。西村先生と内田先輩が登場すると3000人の観客から歓声と拍手が巻き起った。さすが世界の西村!という感じで椅子撮り、短刀取りなどビシバシと決めて演舞終了。拍手喝采だ!!合宿に参加した人達もたくさん見に来ているので大喜びだった。控え室に戻り、西村先生と内田先輩はビデオで演武の内容をチェックしていた。自己採点はきびし目だったが観客には大受けしていた。西村先生も内田先輩もすごい!素晴らしい演舞を見せていただきました。フィナーレは演武した全員が舞台から挨拶して無事終了。なんだかんだでイベントが終ったのは夜の12時だった。そこから打ち上げと言う事で食事に町に出たが夜遅くなので店がやっていない。ようやく食事を出来そうな店を見つけて、西村先生が車を止めようとした時、ガン!という鈍い音がした。昨年も阿部君がモア先生の車を凹ませて「ハラキリ!!(切腹ね)」と言われたそうだが、そこは世界の西村先生。「レンタカーだから保険が効くし大丈夫、ノープロブレムだよ!」といっていた。西村先生にかかったら、そりゃ大抵のことは「ノープロブレム!」だと思った。イベントが終わった解放感で夜の2時まで食べて飲んでお話してと、楽しい時間を過ごしました。
3日
帰りはというと、西村先生、内田先輩、順子ちゃんは乗り継ぎの関係でシンガポールを半日観光をして帰ったそうです。わたしは行きとは違いシンガポール経由でしたがスムーズに成田に付く事が出来、無事にドイツ合宿が終わりました。 今回のドイツ合宿は西村先生や内田先輩、順子ちゃんと、とても長い時間を過ごしていろんなお話をさせてもらって私自身にとって刺激的な合宿になりました。今までは海外というと試合をするだけで、何かを感じて取り入れる余裕なんて無かったけど、試合でない合宿やイベントだったからこそ、今後に繋がるヒントみたいなものをつかむ事が出来た気がします。こういう機会を与えてくださった西村先生には感謝申し上げます。またドイツで面倒をみてくださったグンタ・モア先生にも同じくお礼申し上げます。空手を通じた交流が広がるように私も日本で頑張ります。機会があればみなさんも是非海外に出ていろんなものを感じてほしいです。 |