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約束組手の応用
今回の内容は「極め」を重要視し、そのための練習方法として、約束一本組手・三本組手・五本組手などを取 上げ、さまざま動きや、バランスを併用しながら、受け・間合いを自分の身体と洞察力を使い、的確に判断できるように競技力向上に役立てたいと考えています。約束組手は、日本選手が国際大会で不足していると思われる、 受け手の受け技術が発達するのが特徴だと思います。

1、 約束一本組手(腰を落とし、前屈立ちで行なう)

タッチ練習(お互いに正体で合わせ、ショートの間合いにて、攻めてが相手に触る。蹴りも行なう)
 攻め手の飛び込むタイミング・柔軟性・スピード・スライド運足を養う目的。

極め練習(上記の練習過程を更に向上させで、上段・中段に技を極める)
 受けては攻め手の為にまだ、受け技術を行なわない。届かせないよう後退するのみ。

受け練習(受け手は自然体立ちにて、攻め手は前屈立ちにておこなう。)
 上げ受け・うち受け・外受け・下段払い・などの受けにすかさず攻撃を加える。

フリー1本練習(お互いにフリースタイルで1本組手を行なう。)
 受けるほうも攻める気持ちを持ち、受けたら確実・正確に反撃の極めを行なうこと。

攻めてフリー体捌き・体流し練習(お互いにフリースタイルでのサイドの受けを攻める技術)
 より実践に近い動きを重視し、サイドの受けを更に攻めてが、反撃・極めを加える。

受けてフリー体捌き・体流し練習(お互いにフリースタイルでのサイドの受けをし攻める技術)
 より実践に近い動きを重視し、サイドの受けをし更に攻めて、反撃・極めを加える。

2、 約束三本組手(腰を落とし、前屈立ちで行なう)
連続練習(突き・蹴りを連続して極める。相手は受けはしないで正中先をキープして退く。)
 一本一本を大切に確実に極め、なおかつ素早く移動する。攻めて側の練習を重要視する。

受け連続練習(攻め手の攻撃を受けて退き、最後に反撃を加える)
 受け手が逃げていれば正中線がぶれるので、キープしてすかさず反撃を行なう。
3、 約束五本組手(腰を落とし、前屈立ちで行なう)

連続練習(突き・蹴りを連続して極める。相手は受けはしないで正中先をキープして退く。)
 一本一本を大切に確実に極め、なおかつ素早く移動する。攻めて側の練習を重要視する。

受け連続練習(攻め手の攻撃を受けて退き、最後に反撃を加える) 
 受け手が逃げていれば正中線がぶれるので、キープしてすかさず反撃を行なう。


攻撃や受けを連続で行う事は、正中線のキープが出来ていなければならないし、連続の動きは,膝が柔らかく作動しないと、詰まってしまう。また、体を運ぶ運動として、一本技に終わるのではなく、次の攻撃を出来る用意があり、初めて残心と呼べるのである。
#生徒にはノートを持参させてください。
福岡大学監督・ナショナルチームコーチ
西村 誠司