拝啓
　新涼の候、ますます御健勝のこととお喜び申し上げます。日頃は大変お世話になっております。
　さて、８月３１ 日の第９回組手テクニックセミナーにおかれましては、大変ご苦労さまでした。
　今回は地元の中学校体育館にて場所を変えて見ましたが色々な遠隔地から約９０名のご参加いただき、誠に有り難う御座います。
　今回、約束組手を中心に基本に戻った内容はいかがでしょうか。「正確な極め」「居付かない動き」「残心」「受け技術」など難しいと思われるテクニックもまず、考えて動く事から修得しなければ始まりません。体得し大会で実際にどんどん使ってみてください。若い方のほうが柔軟に取り入れられると思います。特に身に付けるまでに時間を要しますが、あきらめずに繰り返し練習ください。
　今回、残暑が厳しい中、全員が汗を吹き出しながら、一生懸命、素晴らしい動きを行なっている現実を見ますと、指導者としても嬉しいですし、柔軟な考え方、世界での動きの研究、創意工夫をもっと行なっていかなければと思いました。
　将来の空手種目オリンピック候補として皆さんの活躍を期待したい所です。今後も海外での良い空手を日々勉強して、情報をまた、皆さんにフィードバックしたいと思ってます。 各大会に良い成績を上げることはもちろん、世界に目を向けていただき数多く、ナショナルチーム入りする選手に育ってくれますことを期待しております。
また、次回のセミナーは２００３年１２月６−７日に大分県空手道連盟の協力を得て、青年の家にて一泊二日の予定しております。会場の詳細が出来ましたらすぐにご案内申し上げます。
ご自愛下さい。 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

敬具　

全日本ナショナルチームコーチ・福岡大学　監督
西　村　誠　司