|
|||
高橋優子のアメリカ・ |
5月28日 大島先生大豪邸 朝7時30分ホテル出発。山崎先生の生徒の中村君に運転してもらい、長い長い道のりを走った。途中気持ちが良くてウトウトしていたが、景色がすばらしく綺麗だったので寝てはもったいないと頑張った。驚いたのは今まで快晴だったのにいきなり霧がでてきたことだ。井出さんに聞いたら近くに海でもあるんじゃないの?といった。西村先生に聞いたらほんとうにすぐそこが海だった。車は山に入った。国分さんと阿部さんは死んだように眠っていた。山をグイーンと上っていくと道と空しかみえなくて少したつと山の向こうの山が見えて違う世界に行ったみたい。その山のテッペンに大島先生の家の門があった。門が開き、テーマパークのような庭が目の前に現れた。西村先生が「あれが先生の家だよ。」と遥か彼方に見える屋根を指して言った。あたしがこっそりテント貼って暮らしてもバレないだろうし田んぼにしたら米俵・・・あれこれ考えているうちに到着した。人と会うのに久しぶりに緊張した。ドアが開いて大島先生は出迎えてくださった。日本にはちょっといない、かなり素敵な紳士でついニヤニヤしてしまった。大島先生は「良く来たね。」と言って下さった。西村先生に紹介していただき、家に入りこれまた驚いた。たぶん写真がのると思うのでそれ見てください。少しお話した後にカレーを作って下さったのでそれを食べた。すごくおいしかった。またまた一人だけ大盛でオカワリした。食事の時に『極めとは何か』の話をした。これは大変貴重なお話で私めの口から軽々しく皆様にお伝えすることはできません。どうしても聞きたいんだという方はアメリカへ渡ってください。 ご飯食べ終わったらみんなで道場を見にいった。1ヶ月に1度生徒が来るらしく、壁と思っていたところはすべて取り外せ、稽古のときには風通しよくするらしい。北斗の拳にでてきそうな感じだった。とにかくすごい!稽古しているところみてみたい。また戻ってお話を聞いていたが、途中家を一周ビデオで撮るため外へでた。大島先生は犬を2匹飼っておられたがこれまたお世辞でないと可愛いとは言えない、目の離れた不細工な可愛い犬だ。尻尾をブンブン振っていてとても可愛い。。。よいお天気で庭の下のほうには海が見える。まさに『下界』といった感じで仙人の暮らしだった。仙人ですねというと「いいえ。999人です。」という西村先生の好きそうな言葉が返ってきた。12時過ぎに着き、大島先生宅を出たのは6時頃だったが、日本の空手の話や外国の空手界、「詐欺強盗のたぐい」の話など、聞いててぜんぜん退屈せず、あっというまに時間が過ぎ帰る時刻となってしまった。一人でアメリカに渡り、私には想像できないくらい大変なことばかりであったと思う。しかし大島先生のお顔はとても優しくてやわらかい印象を受けた。とても素敵な人だった。会えて、名前を呼んでいただいたことを光栄に思います。もし許されるならもう一度お目にかかりたいと思う。先生は私たちの車が見えなくなるまでずっとずっと(かなり広いのでそれこそずっと)見送っていて下さった。 |