7月30日() セミナー・筋トレ・筋肉痛…そして試合

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おはようございます。セミナー3日目の朝です。
ラベンスブルグの朝日を浴び元気に目覚める。
今日は、西村先生の大好きな『悪戯』にスポットを当て書いてみたいと思う。
悪戯の仕掛けを考える時の先生は、まるでガキ大将のようだ。
昨日私に仕掛けた悪戯は、私の予想外の行動により、未遂で終わっている。
今日はそのリベンジに燃えているに違いない。

玄関前9時集合(セミナー会場へ出発の為)
やはり三宅先生は遅刻だ。
海君の「三宅さん洗濯を干してくるので、少し遅れるそースよ〜」(最近の子は語尾が不明)
この一言で、西村先生の悪戯心に火がついた。ターゲットは決まった。
「隠れるぞー!!」の号令でゲーム開始。ゲーム好きの海君は大乗だ。私も心中ワクワクしている。
こんなメンバーが集まれば、作戦は成功しない訳が無い。
車を地下駐車場に移動。
この場所は、光線のマジックで向こうからは、こちらが見えない。(完璧だ)
車内では、三宅先生の行動推理で盛り上がる。「走り出してクッペンナーへ向かうだろ〜、次ぎの信号を曲がって・・・etc」

ようやく三宅先生登場。
周りを見回した後、車が無い事に気づいた彼は大慌てで、走り出した。
推理通りの彼の行動に、車内は大爆笑。
すぐ追いかけ、「走ってる!走ってる!」と言いながら、西村先生は作戦成功に満面の笑みを浮かべている。
時間も無いので、背後に止めてみる。ゲームオーバー!
歩道を走っていた三宅先生は大変驚いて、西村先生に気づくと安心したのか
「もう〜、やめてくださいよ〜。ほんとにビックリしましたから」と力尽きていた。

遅刻は厳禁です。気をつけましょうね。(メンバーは十分楽しませていただきました)
しかし破壊寸前の三宅先生の身体には、少し酷でしたか?
この後2回に渡り、同じような悪戯をされたのですが、真面目な三宅先生は全てクリアーして西村先生を満足させました。
その忠誠心はさすがです。(お気の毒でした)。
成功の鍵は『先生ならその行動を起こす』と信じ込ませる事が重要であったと考える。(メンバーの非情さも手伝ったようだ。)
西村先生は悪戯も世界一ですか?

西山すずみ旅日誌より

練習3日目。
下半身の筋肉は、みしみしと悲鳴を上げ始め、足の裏には、マメが3,4個つぶれた状態。
さらに、先々日の、西村先生のアシスタントのときに、受け身の取り方が悪かったのだろう、おそらく足と足がぶつかっていて、足の甲の部分の皮まで破れて熟しだしている。
その足が熱を持ってむくみだし、歩くのすら辛い状態。
ただし、ここまで来たからには、泣き言は言ってられない。
可能な限り明るくふるまおうと心掛けていたが、表情や態度に出ていたらしい。
西村先生はじめ、参加メンバーのみんなから、頑張れと応援されてしまった。
情けない…。

今日は、夜19時から、ヨーロピアン・マスターカップがあるので、セミナーは午前中で終了予定。

朝9時スタートのいつもの組手スペシャルコースに参加する。
きょうは、西山さんも加わって、練習を行った。
今日の講師は、Nischmann(ニシュマン)先生。
彼は、今までの組手スペシャルの講師の先生方の注意点をさらに詳しく、さらに厳しく突っ込んだ内容のトレーニングを行った。
最初は、一本技のカウンター取り。
一方が刻みを出してくるのに対し、一度下がりつつ流し受けを行い受けたら、即中段突きを行う。
Nischmann先生は、インダイレクトパンチと呼んでおられた。
ちなみに、カウンターを放ったら、即座に間合いを切ることを要求された。
そして、すぐ仕切りなおして、また向かい合う。
本数や、やり方は、各自で話し合って自由に行っていた。

インダイレクトパンチが終わったら、今度はダイレクトパンチ。
相手の攻撃に対し、受けとカウンターを同時にタイミングよく行う練習に移る。
日本でよく行われるカウンター練習である。
このとき、受講生たち全員、突きの打ち方が悪い、腰が入っていないと注意を受ける。
(ドイツ語は分からなかったが、おそらくそういう趣旨であったものと思われる。)
この頃、Nischmann先生の形相が、かなり険悪になってきていた。

そう、生真面目で、非常に厳しい講師なのだ!
続いて、ワンツーから上段蹴り・中段回し蹴りあるいは、上段内回し蹴りの三パターンの練習を行う。
このとき、Nischmann先生は、蹴りは、必ず構えの内側から出しなさいと蹴りの出し方を限定し、しかもその軌道を詳しく説明した。
蹴りは、足先が、半円をさらに半分に切ったような軌道を描くときまりやすいと説明して(当然、言葉はわかりませんが、お手本の状況から見て)、やって見せて下さった。
さらに、蹴り終った時、必ず足は、引き足を取り、相手の体の外側に蹴りが流れないように、繰り返し注意を促す。
また、蹴りっぱなしにならないように、引き足は素早くとり、体にしっかり引き付けて間合いを切りなさいという趣旨のお手本をやっておられた。
当然、この動きでも、フットワークを止めることは決してない。
なぜなら、蹴った後、上段回し蹴りの蹴り返しが飛んでくるからだ!!
つまり、きっちり間合いを切って、しかもガードを上げておかないないと、油断した途端に相手の上段回し蹴りが飛んでくるという気を抜くことのできない練習。

本当に、当たり前といえば当たり前のことなのであるが、集中力が要求される。
また、蹴りは、必ず上段回し蹴りとは決まっておらず、中段回し蹴りが来ることもあれば、上段内回し蹴りが飛んでくることもある。
間合いを切って、相手の動きに即反応しなければならない練習は、本当に大変であった。

ただ、これは、もっと追い込むチャンスでもある。
今回、折角なので、日本にはなかなかいないであろう、長身タイプと組んでみようと心掛けた。
相手はすぐに見つかった。
彼は、オーストリアの選手で、長身を駆使したフットワークとノーモーションに近い蹴りをぽんぽん出してくる。
こちらは、正直、ワンツーをとどかせるのにも一苦労するほど…。
こうやって、長身で、しかも体格の大きな選手とできる限り組んで練習してみた。
予想以上に間合いの取り方が大変であった。
また、練習の合間には、見学していた西村先生より、アドバイスを多々頂いた。
このアドバイスが、言葉の意味が分からずに、練習内容が不明瞭だった部分を補ってくれ、より深く理解することができたと思う。
西村先生には、本当に感謝してもし足りない。

続いての講義は、場所を移動して、10時30分〜11時45分のAzadi(アザーディ)先生とDevigili(デビジーリ)先生によるパンチミットトレーニング。
パンチミットを利用して、フットワークを駆使して、動きを止めないようにしながら、正確な攻撃を身につけることを目的としたトレーニング方法を指導していただいた。

Azadi先生もDevigili先生も非常にフットワークが軽やかで、しかも攻撃に移るスピードが非常に速く、無駄な動きを無くせば、ここまで速くなるのかと、本当に感心した。
また、練習内容は、確かにきついものであったが、集中して、できるだけすばやく打ち込むことだけに集中できるような内容であったこと、そして、だらだらと時間をかけないといった内容だったので、あっという間に時間が過ぎていったように思う。

ヨーロッパの練習スタイルとして、断定するのは危険かもしれないが、左右両構えを均等に自然に練習させているように感じた。
例えば、スタートは、右構えで構えていても、右構え一辺倒で練習させるのではなく、左右交互に、意識して使い分けるような内容となっているからである。
もちろん、得意不得意はあるだろうが、どの受講生も、基本的な技は、左右大差なく使いこなせているように感じた。

スウェイイングやウェイビングといった、状態の反らしや左右の振りを使った防御テクニックもこうしたパンチミットトレーニングで練習した。
もしかすると、組手の上達法の一つに、既成概念を取っ払って、形を一度崩して組手の練習を行い、その崩した形から、新たな形を再構築するという作業が必要なのかもしれないと思った。

このクラスは、有段者コースで、かなりの人気のクラスであった。
人数がかなり多かったと思う。
実際、両講師のお手本も見ていておもしろかったし、しかも、非常に分かりやすい内容であった。
本当に、言葉が少々わからなくても、なんとかなるものだと思うのと同時に、指導者の見せるという表現力の高さに、大変感心した。

本日は、14時から、講師陣によるサイン会見撮影会、19時からヨーロピアン・マスターカップが開催されるため、午前中のみのセミナーであった。
写真撮影会の様子は、西山すずみさんのレポートにお任せしよう。

ところで、われらがTeam Nishimuraの監督は、今回のセミナー目的である、徹底的に練習する、積極的にセミナー受講するという目的を果たすため、我々に、素晴らしい時間を用意して下さった。

16時〜17時30分のウェイト・トレーニング特別セミナーである。
講師は、西村誠司先生。

写真撮影会終了後、全員、トレーニング・ウェアに着替え、正面右手にある、トレーニング・ジムへ。
最初は、サイクリング・マシーンを使い、30分ほどアップを行う。
その時、西村先生は、このジムを制覇したいという願望を述べられた。
それは、すべてのマシーンを利用して、すべてのトレーニングを行うというものである。
その瞬間、自分の頭から、血の気がサッと失われていくのを自覚した。

何度か触れたが、すでに下半身はボロボロ、上半身も、わずかにパワーゲージが残っているにすぎない状態。
本当に危機を感じた。

できるだろうかという前に、やるしかない。
自分が下半身の限界を訴えたため、今回は、上半身のみということになった。
それにしても大変な数の器具をこなさなければならない…。

最初は、背筋を鍛えるマシーン。
使い方がよくわからない。
その時、体格の良いドイツ人のおじいさんが器具の扱い方を親切に教えてくれた。
なんでも、このジムのトレーナーらしい。

御歳70歳!
しかも、重たいウェイトを軽々と上げていく。
なんともすごいおじいさんである。

このおじいさん、いや、トレーナーさんが、しばしば、器具の使い方を教えてくれながら、ウェイト・トレーニングは進んでいく。
しかし、とうとう自分の体がいうことをきかなくなってしまった。
本当に上がらないのだ。
いくら軽い重り設定にしようが、動かない。
しかし決められた回数はこなさなければならない。
人間追い込まれると、本当に精神的余裕というものが無くなる。
恥も外聞も減ったくれで、本当に必死になってこなした。
とうとう、西村先生は、全器具の3分の1で終了を宣言してくれた。
大まけのおまけである。
こうして、ウェイト・トレーニングセミナーは、終了したのであるが、体は、もはや自分の意思で動く体ではなくなっていた。

終了後、恒例のサウナに入り、中央のバーでビールを戴く。
ようやく人心地ついた気分になる。
一休みしたのち、ホテルに戻り、着替えをして、マスターカップの見学に行く。

3000人収容できる、オーベルシュバーベンホールにて試合は行われた。
なんでも、数年前、松久功選手が、この大会の組手部門で、優勝をおさめられたとのこと。
出場選手は、各国で、第一線級の選手が出場する大会なので、レベルは非常に高い。

また、大会では、さまざまな演武が行われ、非常に華やかな大会であった。
形の分解演武や、居合道、太極拳、カポエイラ、少年少女による団体演武などの演出が、競技の合間合間に行われていた。
西村先生より、試合の解説を受けながら、競技の見方や各選手の分析を行った。
大変勉強になったと思う。
また、この試合の合間、西村先生と、いろいろお話をさせていただいた。
ほとんどは空手の内容であったが、ゆっくり西村先生と語る機会を持てたことは、本当にうれしかった。

さて試合の結果は、数年前に優勝経験のある、インドネシアの選手が見事、数年ぶりの優勝を遂げた。
非常に動きの良い選手で、思いっきりの良い技と、相手の一瞬の隙を突くカウンターで、ポイントを積み重ね、勝利した。

写真
マスターカップ男子形優勝者表彰

写真
マスターカップ組手男子個人戦

その後、競技関係者によるパーティーに参加し、こちらで夕食となる。

本当にハードな一日であった。

写真
武道ガラフィナーレ・グンター先生

三宅遵旅日誌より

今日の旅日誌は、要望に答えサイン会レポートを記載する。
サイン会場は、FKCスポーツセンターのデッキに設営された。
サイン会開始、講師陣が時間になり集まってこられた。
私は午前中の体育館で、お店の方に頂いた(西村先生効果)白帯を片手に、来られた先生方に次々とサインを頂いた。
勿論、2ショットの記念写真も、海君・三宅先生に撮って頂き大満足。
FKCにある巨大な砂場に目をやれば、ビーチバレー大会が催されている。
海君は疲れたのか、ボンヤリと芝生の上に座ってそれを見ている。
三宅さんも・海君も元気が無い。きっと疲れているのだろう。
西村先生もサイン書きにお忙しそうで、メンバーと接触する暇もない。
西村先生のサインは、サインの下に「へのへのもへじ」を書くのが特徴で面白い。
リー先生も自分の似顔絵をサインの横に描いていた。
ぞれぞれ特徴のあるサインを、帯一杯にいただけて良い記念になった。
他の選手もサインを貰った後、講師との会話で盛り上がっていた。
日差しがすごく、講師の先生方は大変暑そうだった。
サイン会が1時間近く続いた後、写真撮影会が始まった。
20人の先生がポーズを撮り集合写真を撮っていた。

写真
インストラクター全員です

やっと西村先生も開放されメンバーの元へ返ってこられた。
講師の先生方は大変皆仲が良く、ふざけあっている姿も見ることが出来る。
デジカメを向けると、構えのポーズをとっていただいた。サービス精神大盛です。
リー先生も胸にある、龍のTattooを「綺麗ですね」と言うと、気軽に胸元を広げて見せてくださった。
西村先生とOTTO先生との3ショットも撮らせていただきました。
(この日の私はラッキーガールでした。)

写真
イギリスの3回世界チャンプのオットー氏

「Team Nishimura」とモア先生・リー先生との記念写真をとる時も、モア先生が高テンションで「トラトラトラ」と大きな声で陽気に叫びパチリ。
楽しい写真会となった。

写真
グンター先生とリー先生と一緒に

本当に暑い中、講師の先生方有難うございました。

午後8時からはマスターズカップがあります。(詳しい内容は三宅先生の旅日誌で)
マスターズも楽しんできます。

西山すずみ旅日誌より

今日も準備体操から始まって、ステップの練習、それから大きな大人の人と スパーリング。これがきつい。やすむ時間を与えたくれず、1時間15分。
三宅さんは僕よりハードなようで、昨日よりもヘロヘロ×2になっている。 それなのに、西山さんは超元気!!すごい。

佐々木海旅日誌より