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'03 オープン・ド・パリ
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高橋優子の
オープン・ド・パリ日記

1月14日(パリ滞在初日)

1月15日

1月16日

1月17日

1月18日(大会初日)

1月19日(大会最終日)

1月20日(パリ滞在最終日)

日本ナショナルチームコーチ 西村誠司

 オープンドパリ国際大会の前身はフランス国際大会にある。この大会には小生も出場して、連続優勝を70kg級クラスで飾った。フランス連盟の現在のナショナルチームヘッドコーチであるマーシー監督と連続、決勝であたり勝っているので、今も当時の事を会えば、言われる。この大会は世界大会の翌年、1月に行われ、ベスト8の選手が招待され(すべての費用はフランス連盟負担)、もう一度、決戦するのである。当時、優勝者には本物の金メダルが授与され、フランスの優勝者のみ新車が贈呈されていた。その後、オープン大会に変更となり、2泊3日の宿泊費をフランス連盟負担とする大会となった。第1回のオープンドパリ大会を開催するにあたり、当然、全日本空手道連盟に案内が行くのだが、予算を計上してある全空連としては、費用の都合上、選手を派遣できず、航空運賃自己負担の選手が居れば、西村が連れて行ってくれとの当時の真野専務理事から、言われたのが始まりである。特にフランス国コルシカ島に在住の糸東流 中橋秀利先生(フランス連盟8段)とは現役時代から20年に及ぶお付き合いがあり、パリ大会に空手母国日本が居ないのは、寂しいので、協力してくれとのことで、毎年欠かさず義理をはたしている。近年になり、ナショナルチーム所属の選手が全種目出場の希望が無く(特に男子選手)、それならばと独断ではあるが一般の選手で、やる気の有る選手を見出し、国際大会出場の経験を積ませることで、将来のナショナルチーム入りを期待して、小生が指導している長崎県、大分県、新潟県から男子選手は募った次第です。やはり、国際大会の経験不足を競技力向上のポイントとして挙げている日本としては、今後はこのようなUSオープン大会・オープンドパリ国際大会に参加できるチャンスを、国内に知らせしめ、やる気のある選手の派遣を行う事が必要だと感じます。ナショナルチーム以外の選手でも世界を視野に入れ、虎視眈々と日本チーム入りしたい選手は数多くいるかと思われる。ナショナルチーム強化の底上げにも今後は、よく考慮し、実行していく事が国際大会常勝の戦略といえます。(特にジュニア・カデットクラス育成も含めて)
 成果としては−70kg級で3位入賞した古梶琢也選手を始め、一般参加の全員が、初体験ながら、堂々と戦いを繰り広げ、次回の課題を掴み、今後の研究の糧としてくれるだろうと思います。
 また、毎年、チームを率いていっているコーチとしての勉強、世界の選手の技術研究、日本としてのアピール、など有効な効果があります。今年は国際審判員の山村先生、樹村先生に参加頂き、決勝戦の主審を務めるなど活躍されていました。このことも国際大会をリードする一因でもあります。
 今後も日本の組手選手の成績向上の為に、真摯な態度で強豪諸外国を研究し、チャレンジャー精神で積極的に飛び出していきたいと思います。島国である日本選手諸君も、大いに世界を視野に入れ、飛び出すパワーを期待しています。