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'03 オープン・ド・パリ
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オープン・ド・パリ日記
1月14日(パリ滞在初日)
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1月19日(大会最終日)
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1月17日 四日目
今日は練習が10時からだった。アップ、基本をしてから組み手にはいった。大会二日前、いつもどおり調子は最悪だった。いつも大会の三日前か二日前は調子が悪い。西村先生に心配かけてしまった。ほかのメンバーはかなり調子が良さそうだった。
帰ってから万記先輩と「るるぶパリ」をもって買い物に出かけた。まず地下鉄を探そうと、万記先輩は「多分こっち!」といせいよく飛び出したが、その瞬間、親切な外国人の方が日本語で「地下鉄はあっちですよ。」と全く違う方を指しおしえてくれた。「おー、ついてるー。」と言った万記先輩に、一言物申したかったがこのおボケ具合はいつものことなので大目にみた。とりあえずDiorまでいき先輩に頼まれた財布を一緒に選んでもらい買った。ほかの店にも入ってみたけれど、売られている品物よりそれを買い込んでいる日本人を見ているほうが楽しかった。あれは外人に白い目でみられても仕方ないって人がたくさんいた(失礼)。100キロはあるだろうお姉さんは、そんな大きな紙袋見たことないよってほど大きなGUCCIの紙袋を持ち、Diorのお店で片言の店員さんにベラベラベラベラしゃべりまくっていた。このお店はそんな大きな声出すところじゃないよと注意してあげたかった。まあジャージで来て見てるだけの私に言われたくないだろうけど。
まあ気を取り直して、少し歩いていくと大きな教会があったので中に入った。中に入るとそこだけ時間が止まっているような気がした。動いているのはロウソクの火だけであとはすべて止まった世界だった。違う意味で開いた口がふさがらなかった。あほみたいにポカンとしていたと思う。メッセージを書くノートがおいてあったので12年ぶりくらいにアイアイ傘をかいた。もちろん「優子 万記」でほかに書くことといったら、「目指せ世界一」くらいしかないという始末。・・・ということにしておきます。そのあと1EUROでロウソクを買い二人で拝んででてきた。なんだかいい事がおきそうな気がした。
そのあと通りの見えるカフェに入って甘いものを飲んだ。自他共に認めるカメラ奉行の万記先輩はいつもどおり「ここで一枚」とカメラを取り出した。どこへ行くのかと思ったらいきなり外へ出てパシャリ。驚いた。執念みたいなものを感じた。まあそのくらい何事も極めようという気があれば空手も伸びるはず・・・見習うべきところです。
ホテルに着いて部屋に戻ろうとしたら明日の大会の予定が張り出されていた。ふーんと思ってみていたら19日に試合のはずが18日、明日に変更になっていた。こんなに遊んできちゃったし心の準備も万全でないし、調子が狂うと思ったけど、みんな同じ条件、そんなんで負けるのは実力のない証拠だと思って開き直った。何はともあれ頑張るしかない。夕食を食べたあと、国分先輩と阿部先輩と話しをした。阿部先輩に5回くらい「人の顔見て笑うな!」といわれたけど笑ってしまうので「すみません」としかいえなかった。すみません。寝る前に飯田紀彦先輩に電話をかけた。いつも通り「思い切ってやってこい。」とおっしゃった。この言葉を聞くと迷いが消える。安心して部屋に帰った。部屋は相変わらずキムチだった。明日頑張ろう。
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