山口晃義選手による大会日誌
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3月27日(日曜日)〜大会最終日
いよいよやってきました、試合当日!!まずは少年の部から組手開始です。 土田兄弟は弟が先取り延長、兄が1ポイント差と接戦でしたが惜しくも敗退。2-2とかなので相手の技をきちんと抑え、ロースコアでの試合展開はNiceです。 木村君は内容的には7-3と競った展開。いわゆる高空連の空手。詰めて中段逆突きを一発バーンときめる。負けましたが自分のスタイルを崩さなかったのはさすがです。 自分の出場したのは-80kg。結果は0-8といい所なしでした。上段回し蹴りをもらいましたが、軌道が見えないことはなかった。見えたけど避けられなかった。カウンターの逆突き中段にしても自分の体が動けないタイミングで仕掛けられて完敗でした。
終わった後は試合観戦。決勝戦は試合会場中央、一段高く設置されたコートで行われます。 決勝は順次行われましたがMVPはやはり女王『エリサ・アウ』。今日は出場した全4種目で優勝。賞金計8,000$。技はほとんど中段逆突き。大技は奇抜な技がなく、本当にオーソドックスな組手でした。ポイントは『間合い』『集中力』。相手が詰めてくるとスッと間合いを詰めるため相手が技をしかけにくい。そして相手の隙が見えた瞬間に飛び込んでいき逆突き。3分間の集中力がすごい。もちろん技自体も早く、きれいですが。試合後の礼儀もよく、すごく素敵な選手です。
礼儀でいうと若干問題あったのはトルコ。女子組手団体はトルコvsUSA。トルコはWKF世界大会団体優勝メンバーです。対するUSAは女王エリサとシャノン。同じく世界大会-53kgで第3位の選手です。結果はその二人が勝ち2-1でUSA優勝。しかしトルコは審判に向かって非常に文句を言っており、最終的に挨拶せず帰る選手あり、相手に手をぶつけるような握手をする選手あり、とめちゃくちゃでした。この位プライドのある選手が強いということか。それに対する会場のブーイング、USAコールもすごかった。国際大会、お国柄が出ると熱い試合になるようで尚更平常心で臨むのは難しそうだ。 男子団体組手はアゼルバイジャン(ロシア?) が優勝。世界大会+80kgで優勝のロシア・チャンピオンが強かった。まず蹴りから試合を組み立てている印象を受けました。突きから組み立てるのと違い高得点のため試合展開が楽になるようです。上段、中段、内回し、後ろ回し・・これだけ多種の蹴りで全てポイントを取れるのはすごい。 さあ試合も終わり日本選手団は打ち上げ会場へ。USA井垣ヘッドコーチも一緒に日本食レストランにて。久しぶりに聞く日本語。日本人はどこにでもいる。コーチの言葉から一つ『ラダートレーニングは裸足でしない』。裸足では足にダメージが蓄積されるため最終的にスピードが遅くなるそうです。驚き。今まで間違って行っていました。こんな風に勘違い、固定観念で行っている部分をなくし進化する空手を行う。その必要性を感じました。
今日の小ネタは二又先生。西村先生のカバンが会場からなくなり、警察まで呼んで大騒ぎする一幕が本日あったのですが。そのカバンを持って歩いている二又先生発見。置いてあったから管理しておこうと思って・・。うーん、マイペース。素敵な間をお持ちのお方です。 |