TOP-PAGE of "Step For Glory"
 トレーニング
 戦法
 パンチテクニック
 キックテクニック
Vol.1 Vol.2 Vol.3 Vol.4 Vol.5 Vol.6
Vol.7
Vol.8 Vol.9 Vol.10
Vol.11 Vol.12  Vol.13

パンチテクニック最終編

パンチテクニックのまとめ
 次回からはキックテクニックに入るので、もう一度パンチテクニックのポイントを述べてみたい。空手に「極め」が大切であることは言うまでもないが、今日大会があまりにも多くなり過ぎたために、ポイントは取れるけれども実際には威力がない突きが多くなってはいないだろうか。
 やはり「極め」を養成するためには、実際に物を殴ることが必要になる。巻藁、サンドバッグ、ミットなどへの突き蹴り、または防具を着けての打ち合いなどで、当てる瞬間に体を縮めることを会得しなければならない。
 「極め」というものは、一瞬の気合い、筋肉の緊張、タイミングが合って初めてうまれるものなのである。
 次に、物を殴ることによって、殴った瞬間、力を抜くことを覚えるようになる。その後練習によって、タイミングをものにするのである。
 また、大切なのは「抜き」である。ボクサーが空振りを多く続けていると疲労度が増すということがあるが、当てて力を抜くことを体で覚えなければ、持続する攻撃ができない。
 最後に、世界戦では、打ち技(背刀、裏拳)が多様されている。直突きをマスターしたら、円の攻撃技を進んで体得していただきたい。

刻み上段、即上段

1 構え

2 刻み上段

3 右上段

4 突き終わった後45度に回り込む

5 既に相手の死角にいる


●相手の中段に対し、45度の角度で回り込みながら、相手の攻撃が来ている瞬間にこちらの攻撃が入ればベスト。

POINT 最初の上段は、相手より先に出すことが大切。

●パンチテクニックバリエーション●
逆上段

●大きい選手は相手の左拳の上からつぶしながら(写真2-A)。また、小さい選手は相手の左拳を、上段受けのようにはね上げて出す(写真2-B)。決まらなければ、ステップインして左上段突き。

POINT 自分の構えからノーモーションで出すこと。

払いからの裏拳「先」

●足払いは上半身が無防備になりやすいので、必ず前拳の押さえを行ないガードを固めること。さらに、足払いをかけながら、同時に押さえを行なえば、より効果的である。

POINT 足払いのステップは小さくする。蹴りか突きかを相手に悟られないようにすること。

蹴りからの中段

●上段の蹴り攻撃を行った後は、中段突きで決める。同じところを2度攻撃するより、落差のある攻撃ポイントの方が、相手にとって分かりにくいものである。

Point 蹴りは軽く、バランスよく、アゴを上げずに上体を前に倒すようにして出す。

足払いからの上段

●上段のフェイント攻撃に対し、体を浮かすような逃げ方をする相手であれば、両足を刈るような足払いを行い、相手が倒れる途中でもすかさず決めること

Point フェイントは下からあおるようにして出すと、相手が体を浮かしやすい。

足払い吸い込みからの攻撃
●相手のステップが着地する寸前のタイミングで引き込み、足払いを行なう。
落とし裏拳「後の先」

Part 1

Part 2

●大きい人が有利である。内受けで受け相手の中段を受け、さらに腰を回転させて裏拳のショートを打ち込む。相手のパワーが強い場合は、前足を引いて攻撃をかわす。

POINT 相手の中段が戻る前に打ち込めればベスト。