8月3日(火)ドイツ 2日目
2日目の日誌の前に、私の経歴を簡単に紹介をしなければなりません。私の経歴が今回のサマーキャンプにおいて、非常に役立ちました。
私は大学卒業後、すぐに青年海外協力隊に応募し、中米エルサルバドル国に派遣されました。現地ではエルサルバドル東部全体の指導、そしてナショナルチームの指導をおこなっていました。帰国したのは今年の4月、大学を出てから約2年半、ほぼ海外暮らし。そのため英語は難しくない日常会話であればこなすことができまし、スペイン語はほぼ問題なく話すことができます。
というわけで、今後、この海外で得た経験、語学力が大きな役割を占めていくわけです。
話は戻り、サマーキャンプ初日。
毎朝、一番におこなわれるのは、組手のスペシャルコース。ドイツを中心にレベルの高い選手が集まって、練習しました。
記念すべき初セミナーが西村誠司セミナーです。先生も私も朝から気合十分。
まずはフィジカルトレーニングから。皆、かなり苦戦してました(笑) ドイツ人はかなり大きく、体が重そうな選手が多く見られます。しかし、あの体の大きさはうらやましいです。
セミナーの後半は崩しテクニックです。
当然、私が先生に投げられるわけです。先生が華麗に豪快に投げるたびに「オォーーー」という声が上がる、先生のテンションも上がる。それとは反比例に下がる私のテンション…
しかし、投げられながら先生の技を体験し、私が一番練習になったと思う。
この日、先生は4つものセミナーを担当されており、私も朝のセミナーと他に2つのセミナーを受けさせていただいた。
上級者用のセミナーでは、先の先テクニックの練習。当然、先生の技を受けるのは私である。セミナー後半、西村先生が鋭い蹴りをくりだし、私は必死にブロックした。しかし、指に痛みが走る。
ん? えっ!!?? 拳サポーターの上から蹴られたにもかかわらず、指が内出血。本当に恐ろしい蹴りである…
その後、私は形のセミナー等、2つのセミナーを受け、最後はカポエラセミナー。カポエラとはブラジルで生まれた、ダンスと武術をミックスさせたようなものです。音楽に合わせ、多彩な蹴り技を繰り出します。以前からカポエラについては興味を持っており、学んでみたいと思っていた私は、このセミナーに出向いた。この日、6つ目のセミナーである。
セミナーを担当するのはスイス人、リー先生。今回のセミナーはこの人抜きには語れません。とにかく面白い!! 半径50メートルに彼がいれば、必ずわかります。どこにいても「OSS!!」とでかい声で現れ、笑うときには「HAHAHAHA!!」と大笑い。とにかくハイテンション。日本ではあんな人、まず会えません。面白く、丸ちゃんお気に入りの先生となりました。
カポエラセミナーですが、まず会場に入ってびっくり。みんな、輪になって歌ってる。ブラジルの楽器を使って、みんな大声で歌っていました。エルサルバドル、ラテン圏で暮らしていた私はとくに問題なく乱入。しかし、シャイな丸ちゃんは逃亡(笑)私にとっては楽しい音楽、カポエラの動きも、丸ちゃんには刺激が強すぎたようでした。
こうして、初日、6つのセミナーを受けた私はかなり疲れていた。しかし、本当の試練はここからでした。夜におこなわれた、セミナー参加者と西村先生、グンター先生による質疑応答。ここで、私は通訳を頼まれ、困惑してしまう。ドイツが全くわからないので、スペイン語がわかる人を探し、日本語→スペイン語→ドイツ語というように通訳をおこなう。この日、一番つらい練習(?)でした…
こうしてセミナー初日は体も頭も疲れ果てて終了しました。