和道会指定選手派遣・合宿日誌
ドイツ遠征 8月7日 −フィアーとの出会い−
福岡大学 一年 塩満 さや香
サマーキャンプ初日の朝、キャンプ最初の練習として今日は9時よりKJCの練習場にてダニエル先生のクラスを受講しました。このクラスでは、2人組でワン・ツーや突きから蹴りといった基本的なコンビネーションの練習が主でした。海外の選手と打ち込みを行う中で、常に大きなフットワークで動き続ける外国選手と、打ち込まれる側になったときに硬く構えて待っているだけの我々日本人選手の違いに気づかされる一面もありました。私は日頃の練習でも、構えと動きの硬さを指摘されることが多いので、外国人選手のような柔らかいステップも出来るように意識していきたいと思いました。
本日の2クラス目は西村先生のクラスでした。この西村先生のクラスは、1〜3級を対象にしたクラスで、主に相手の攻撃をかわして崩したり、倒したりという練習でした。生徒が練習に入る前に西村先生が模範を見せてくださるのですが、西村先生は全く力むことなく模範演技の相手を努めた田中先輩を一瞬のうちに先生の思った方向に次々と倒していました。あの西村先生の華麗な体裁きには、外国選手もただただ圧倒されるばかりのようでした。このクラスを終えた後は一度スポーツセンターに戻り全員で昼食をとりました。
昼食を済ませ、一時間程の休憩を挟んでからまたクッペンナウに向かい、午後のクラスを受けました。
午後は、ドイツのシギ先生のセルフセービングのクラスを受けました。ここでは、如何に自身の無駄な力を省いて相手の技をさばくかという練習を行いました。
そして本日最後のトレーニング予定は筋力トレーニングだったのですが、私達女子選手の希望でtaebo(タエボー)のクラスへの参加とさせて頂きました。確実に楽しいだけのエクササイズだと思ってルンルン気分で練習会場に乗り込み、前列でタエボーの先生の真似をしていたのですが…10分経っても20分経っても音楽が止まることはなく、満面の笑みでやっていた私達も後半になるとハーハー言いながらついていくのに必死でした。楽しいエクササイズのはずが、実は激しい持久力トレーニングだったのです。でも、最後までやり通したときの達成感はとても大きく、日本チームではタエボーの先生が叫ぶ「フィアー」の掛け声がブームとなりました。
夜はラベンブルグの街中にあるレストランでウェルカムパーティーが開かれ、女子選手と中村さんの4人は文化交流も兼ねて浴衣を着て参加しました。ヨーロッパでは見ることの出来ない浴衣に海外の方々も「キモノ!キモノ!」と声をかけて写真を撮ったりと海外遠征ならではの交流を深めることが出来ました。。。と、ここまではよかったのですが、ドイツ語のメニューが読めないにも関わらず、選手5人で9品も頼んでしまい、西村先生に怒られながら必死になって大量の料理を食べることとなってしまいました。明日からの注文には注意しようと選手全員心に誓いました。