道場めぐりは和道会の会報誌「和道」に好評連載中!! |
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地域を越えた友情を育む場として… 広島県熊野町。筆の生産地として全国の80パーセントをシェアする「筆の町」としても知られるその熊野の地に、約半世紀にわたって粛々と活動を続けているのが広島県本部城空館支部である。
道場の設立後、数年を経た頃に城空館の門を叩いたのが、現在の責任者である越智民雄・県本部理事長である。越智理事長は当時を振り返ってこう語る。「その頃の練習は城本先生のご自宅の庭で行っていました。練習生は約20〜30名いましたが、それからしばらくして熊野第一小学校の校庭に場所を移し、昭和45年頃から現在に至るまでこの体育館を使わせて頂いています」。 年間の行事としては県の大会やスポーツ少年団の大会があり、また2003年12月には城空館支部を中心とした熊野町空手道連盟の第1回大会が行われた。その他にも加盟している熊野町スポーツ少年団の行事であるという県道を清掃するボランティア活動や、年に一回熊野町で行われる「筆祭り」では子供たちによる演武披露などを行う。また夏休みには夏期特別稽古としてバーベキュー大会や宝探しなど父兄の協力を得て行っているイベントもあり、これは普段の練習にはあまり参加しない子たちも喜んで参加する人気イベントだという。 城空館道場の特徴としては、会員ならばこの5カ所の道場のどこへでも練習に参加できるという点が挙げられる。それは試合の勝ち負けよりも、地域を越えた友情を育む事を大事と考える指導方針からくる。 越智・県本部理事長は言う。「大会に出場する時は、勝ち負けよりも、勝つ喜び、負ける悔しさの経験を通して何かきっかけをつかんで欲しいと思っています。今後はこの道場の運営を継続させ、練習生たちには空手を通じて多くの仲間を増やして欲しい。学校の友達だけでなく、地域を越えた友情を育める場であって欲しいと思います」。この精神が城空館支部の根源となっているのである。 |
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